1.はじめに 教科書にはtakeを用いた文がいくつかみられますが、教科書に提示されている文が、必ずしも学習者にとってコミュニケーション活動で表現したいと思われる文脈で使用されているかとなると、そうとも言えません。私も生徒が使用したいと思う文脈でのtakeの用例を提示し、教科書を補って指導することができたらなあと思うことがあります。
2.学習者に教えたいtakeの使い方 毎週月曜日、授業の最初に、クラスメート同士がペアになり、昨日の生活を友達と聞きあう活動を行ってきました。その活動で中学生から、「〜を英語でどう言ったらよいですか」という質問を受けます。実際に受けた質問の中から、話題別にtakeに関するものをいくつかあげてみます。
話題がテストの場合などは、異なるクラスの複数の生徒が同じような質問を繰り返ししています。それだけ生徒が知りたいと思っている表現なのでしょう。
3.おわりに このようなコミュニケーション活動に必要な表現は、適切な時期(例えば、ペアワークの前など)に、まとめて学習しておくと、生徒の表現力を伸ばすのに役立つと思います。皆さんも試してみませんか。
東京学芸大学附属世田谷中学校 日臺 滋之
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