1.はじめに
中学校で学習する動詞のうち、playは使用頻度の高い動詞の一つです。中学校1年生から3年生までの教科書で提示されるplayの使い方は、play
soccer [tennis]のようにスポーツが続く場合、play the guitar [drums]のように楽器が続く場合がほとんどです。中学1年生であればスポーツ名を増やしたりすることでちょっとした表現活動は行えますが、中学2年生、3年生ともなれば教科書で提示される語彙だけでは不十分で私たちが教科書を補って語彙指導を行う必要があります。どのような語彙を選択し指導したら、中学生の表現能力を伸ばすのに役立つでしょうか。
2.学習者に教えたいplayの使い方
毎週月曜日、授業の最初に、クラスメートとペアになり昨日の生活を友達と聞きあう活動を行ってきました。その活動で中学生から、「〜を英語でどう言ったらよいですか」という質問を受けます。実際に受けた質問のうち、トピックをスポーツ・部活動に絞り、playに関するものをいくつかあげてみます。
表から気づくことですが、生徒からplay againstをはじめ似た表現が繰り返し質問されています。こういった表現をペアワークの活動の前に学習しておくと、生徒の表現力を伸ばすのに役立ちます。
3.おわりに
表現力を伸ばすためには、自分の持ち合わせの語彙を使って表現する練習が大切ですが、この練習と合わせて、生徒が表現したいと思う語彙や表現をリサーチし、その結果を生徒にフィードバックする指導も大切に思います。皆さんも試してみませんか。
【参考文献】
平田和人編『中学校英語科のリニューアルと授業デザイン』明治図書 2002
東京学芸大学附属世田谷中学校 日臺 滋之
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