英語
11月
立教大学英語教育研究所主催公開講演会 「明治の教科書ガイド『独(ひとり)案内(あんない)』のページをめくる ―英語学習法のヒントを探して―」
日時 | 2024年11月30日(土)13:00~15:40 |
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会場 |
立教大学池袋キャンパス 5号館2階 5210教室 |
内容 |
日時:2024年11月30日(土)13:00~15:40 場所:立教大学池袋キャンパス 5号館2階 5210教室 講師:馬本 勉氏(県立広島大学教授、日本英語教育史学会副会長) 司会・対談者:熊谷 允岐(茨城大学講師、英語教育研究所特任研究員)
日本で英語学習が始まったのは今から約200年前のことです。江戸時代後期、イギリスの軍艦が長崎港に現れ、フェートン号事件と呼ばれる騒動が起こります(1808年)。その翌年、対応策として幕府が通詞(通訳兼貿易官)に英学修業を命じたことが始まりです。当時は長崎・出島でのオランダ貿易が続いており、前線で働くオランダ語に通じた「蘭通詞」が、英語のできるオランダ人から学び始めたのです。 オランダ限定であった西洋との関係は、ペリー来航に伴う開国(1854年)で英米へと広がり、英語の重要性が高まります。明治の学制や学校令により学びの制度が整っていく中、学校や独学で学ぶ人が増加し、「英学ブーム」が訪れます。当時は英米から輸入された児童向け読本を教科書とし、その参考書「独案内(ひとりあんない)」が多数出版されました。独案内のページをめくると、各英単語にカナ、訳語、数字、記号などが添えられ、未知の英語の発音や、日本語による理解を容易にする工夫が施されています。現代の「教科書ガイド」に相当し、こっそり使う人も多かったことでしょう。 本講演では、明治の教科書や独案内の実物をご覧いただきながら、そのページの中に「入門者が外国語を学ぶ斬新な方法」を見出し、当時の、そして現代の英語学習法へのヒントを探ります。さらに、年代の異なる独案内の比較から、発音や訳読の方法がどう変化し、現代の英語学習に影響したかを考察していきます。 講演に続く第二部では、幕末明治期以降の英単語集研究をリードする若き研究者・熊谷允岐氏との対談、そしてフロアとの対話を通じ、日本人が英語をどう学び、その学習効果をどう高めようとしたかを考えていきます。
→馬本 勉氏の詳しい研究内容はこちらをご覧ください(講演会に関連する資料なども更新予定です)
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参加費 | 無料 |
お申し込み方法 |
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お問い合わせ先 |
問合先:鳥飼 慎一郎(立教大学名誉教授、立教大学英語教育研究所所員) tori@rikkyo.ac.jp |
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