英語の研究会情報一覧

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10月

ELEC同友会英語教育学会 第 29 回研究大会

日時 2023年10月29日(日)9:50~17:30
主催 ELEC同友会英語教育学会
会場

工学院大学新宿キャンパス(JR「新宿駅」西口より徒歩 3 分)中層棟 6 階

内容

◆講演(10:00~11:20)
題目:ChatGPT と小中高英語教育: 教育現場での新たな展開 講師:水本篤(関西大学)
本講演では ChatGPT を小中高の英語教育現場で活用する方法についてお話します。ChatGPT は、教材作成、授業準備、教室内外での利用など、さまざまな場面での活用が可能です。その具体的なアイデアを紹介し、ChatGPT を教育実践に組み込む提案をします。また、ChatGPT は、現在もその利用方法が、国内外の教育現場で検討されている段階ですので、参加者同士の意見交換もできる限り多く行いたいと思います。

 

◆研究部会発表Ⅰ(12:30~13:20)
<オーラルアプローチ研究部会>「思考力・判断力・表現力とオーラルアプローチ~[発表]の活動につながる口頭練習~」
「英語で授業を行う」ための基本的な技術である「オーラルイントロダクション」と「パターンプラクティス」について研究しています。現在は導入から復習、そして言語活動まで、様々な先生方が参考にできる「授業パッケージ」の作成を行っています。今年度は中学2年生が、思考・判断・表現の活動にあたる「即興的な発表」を可能にするために、教科書本文の音読から substitution(基本文に別の語句を代入して別の文を作る)のパターンプラクティスを、どのように行えばよいのか提案します。
発表者: 安部智秀(東海大学菅生高等学校中等部) 樋口はる菜(羽村市立羽村第一中学校) 宮﨑太樹(日野市立日野第一中学校)
実演者:長澤亮(玉川大学教職大学院生) 吉田直人(相模原市立清新中学校)

 

<ライティング研究部会>「生成 AI や機械翻訳をライティング指導にどう活かすか」
これまで機械翻訳をめぐっては、学習者に使わせるか使わせないかといった議論が多かったが、ChatGPTを始めとする生成 AI の登場もあり、こうしたツールをまったく使わせないという選択肢はもはや現実的ではなくなった。また、こうしたツールは教師支援としての利用価値も高い。そこで、本発表では、ライティング指導において、生成 AI や機械翻訳などのツールの使用場面を整理しながら、いくつかの具体的な指導例を提案したい。
発表者: 工藤洋路(玉川大学) 石毛順子(豊橋技術科学大学) 加藤洋昭(聖徳大学)
木幡隆宏(目白大学) 齊藤澄江(埼玉県立伊奈学園総合高等学校)
長橋雅俊(東京工業高等専門学校) 松岡まどか(横浜雙葉高等学校)
吉住香織(立教大学) 和田朋子(工学院大学)

 

<語彙指導研究部会>「英単語テストにおける累積型アプローチの効果の検証」
*オンラインでの発表(会場ではスクリーンに Zoom 画面を映して発表します)
昨今の英単語テストにおける非累積型アプロ―チの研究によると、この方法では、およそ 2~3 割の単語しか学習者の長期記憶には残らないことがわかった。それに対して、累積型アプローチでは、2、3 倍近い数の単語が長期記憶に残る。累積型アプロ―チとは、最初の週はまず 1 番から 10 番までのテストをするが、次の週には 1 番から 20 番までが試験範囲となるテストで、試験範囲が 30 語、40 語と増えていく。長期記憶に入れるのに累積型が良いとはいえ、高校生が、30 語、40 語といった数の試験範囲に耐えられるのか。そこで生徒アンケートとともに、累積型単語テストと、非累積型単語テストを実施し、どちらがより長期記憶に有効かを検証した。
発表者: 岡田順子(元埼玉県立朝霞高等学校) 宮島盛明(新潟県立加茂高等学校)
渡邉政寿(上越教育大学) 岡崎伸一(熊本大学)

 

◆研究部会発表Ⅱ(13:35~14:25)
<評価研究部会>「思・判・表その後~改めて様々な角度から」
評価部会では、「思・判・表」育成へつながる授業活動やテストの在り方についてこれまでリサーチを行ってきたが、今年はテーマを特に 1 つに絞り込まず、各部員がこれまでの研究に基づきそれぞれの現場で実践してきたことを共有しながら議論を進めてきた。今大会では、①態度評価についての考え方、②入門期における知識・技能の指導と評価のあり方、③論理表現、英語コミュニケーションにおける思判表へつなげる活動(生徒活動動画含む)、④授業準備における生成 AI 利用のアイデア、について情報提供したいと考えている。
発表者: 中村隆(明治学院高等学校・非) 岩瀬俊介(学法石川高等学校・石川義塾中学校)
遠藤修史(山梨県立甲府第一高等学校) 高杉達也(筑波大学附属中学校)
高場政晃(兵庫県立明石高等学校)

 

<音声指導研究部会>「続・ICT をめぐる音声指導の現場動向」
昨年度に引き続き、ICT と音声指導について考えていきます。ICT の発達により可能になったさまざまなサービスや機能を取り入れた授業実践を共有しつつ、「生身の教師だからできる指導」「教室だからできる学び合い」と ICT との兼ね合いについてもバランスを探っていきます。ICT と言っても、QR コードによる音声再生等シンプルなものから生成系 AI が関わるものまで中身は様々。音声指導に活かすために何をどの程度使うことができるのか、ご参加の皆様にとって考えるきっかけとなるひと時にしたいと思います。
発表者: 宇佐見京子(足立区立鹿浜菜の花中学校) 尾﨑ちひろ(佐世保工業高等専門学校)
小林 隆史(立教池袋中学校・高等学校) 鈴木駿介(東京学芸大学 学部生)
田中 敦英(桐朋中学校・高等学校) 中村剛世志(学習院女子中・高等科)
松津 英恵(東京学芸大学附属竹早中学校)

 

<小学校英語教育研究部会>「小学校英語から中学校英語へと知識・技能の学びをどうつなげるか」
CAN-DO 形式での学習到達目標の設定により、思考・判断・表現や主体的に学習に取り組む態度の評価に関しては、単元内や単元間を通した学びをつなげ、学年間やさらには小中間の一貫した学びをいかに実現していくかが議論されています。それでは知識・技能の接続の面ではどうでしょうか。小学校外国語活動から教科への音や文字などの学びの接続や、中学校段階への言語発達を踏まえた小学校での指導と評価の工夫等について考えます。
発表者: 長沼君主(東海大学) 狩野晶子(上智大学短期大学部) 五十嵐浩子(国士舘大学)

 

◆研究部会発表Ⅲ(14:40~15:30)
<実践研究部会>「中・高連携を考えた領域統合型の言語活動 -思考ツールを用いた考えを述べる言語活動-」
この数年行っている「中・高連携を考えた領域統合型の言語活動」の研究の一環として、思考ツール(Thinking tool)の使用や教師の発問について発表します。1人1台端末が導入され、思考ツールが頻繁に使われるようになってきました。そこで、1つの教材を取り上げ、pre-reading、while-reading、postreading のそれぞれの段階で使える思考ツールの様々な例、教師の発問の例、及び一連の指導手順について紹介します。
司会者・発表者:本多敏幸(都留文科大学ほか)
発表者: 高杉達也(筑波大学附属中学校) 齊藤澄江(埼玉県立伊奈学園総合高等学校)
山本明子(神戸市立葺合中学校) 三浦幸子(都留文科大学)

 

<リーディング研究部会>「批判的思考力を育てる英文読解指導」
読解指導では、語彙・文法などの知識や技能の習得だけに留まらず、生徒が自ら背景知識や価値観などと照らし合わせながら内容を批判的に検討したり応用したりするなど、高認知的活動を促すことが求められます。中学校・高校において、批判的な思考を促すためにどのような発問や課題が考えられるのか、授業実践をもとに検討していきます。
発表者: 平川新(予備校講師) 飯野厚(法政大学) 遠藤康子(練馬区立貫井中学校)
三瓶理恵(二本松市立小浜中学校) 二川圭吾(横浜平沼高等学校)

 

◆ビデオによる公開授業(一般会場 15:45~17:20/学生会場 15:45~17:30)
「高校3年生の授業・コミュニケーション英語Ⅲ」 授業者:宮崎貴弘(神戸市立葺合高等学校)
Crown English Communication Ⅲ(三省堂)の Lesson 5 “The Biggest Event in Human History . . . Or the Last?”を扱う。教科書では、deep learning を活用した AI にできること、AI が成し遂げてきた数々の偉業、そして AIに対して危惧されることが紹介されている。教科書で理解したことを踏まえ、生徒に思考を促す発問とその指導を考える。生徒が未来の社会でどう生きるかを考える機会にする。
【一般会場】解説者:津久井貴之(群馬大学)
【学生会場】解説者:工藤洋路(玉川大学)

定員 200
参加費 一般会員 無料、学生会員 無料、一般 2,000 円、学部学生 1,000 円
お申し込み方法

①会場(対面)参加の場合
・ 事前申し込み不要です。
・ 当日会場にて入会(年会費 一般 5,000 円、学生 1,000 円)の手続きをされた方は、会員として無料で参加できます。
②オンライン参加の場合
・ 会員(2023 年度会費納入済に限る)は事前申し込み不要です(メールでオンライン参加用の情報をお送りします)。未納の方は会費の納入をお願いいたします。
*新規入会希望の方は HP のご入会フォームから申し込み、10/25 までに会費をお振り込みください。大会前日までにオンライン参加用の情報をお送りします。
・ 会員以外の方は HP または下記 QR コード(参加申込①)より事前申し込みが必要となります(申込期間:10/1~10/25)。
・ 「ビデオによる公開授業(学生会場)」は、学部学生のみ無料でオンライン参加が可能です。HP または下記 QR コード(参加申込②)より事前申し込みが必要となります(申込期間:10/1~10/25)。
HP:https://elecfriends.com/

お問い合わせ先

E-mail: elec_taikai2023@elecfriends.com
実行委員長 木幡 隆宏(コワタ タカヒロ)

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