日々の外国語の授業でお悩みのことはありませんか。明日の授業が楽しくなる指導のヒントや、教科書の効果的な使い方などをご紹介します。
増渕真紀子 明星大学
2026年10月01日

多くの小学校外国語の教科書では、6年生1学期までは、ふだんの習慣や願望、第三者の紹介など、自分や自分の身の回りの人・ものを描写する活動が中心です。一方、6年生2学期で扱われることの多い「過去形」は、「今はそうではない(あるいは、今とは切り離されている)」という、時間軸を移動させなければならない、より深い概念的理解が求められます。理解を促すためには、音声によるインプットの機会をしっかりと確保することや、児童が意味や目的のあるコミュニケーションの中で過去形に慣れ親しむことが大切です。
そこで、「過去形」のインプットからアウトプットまで、段階的に取り組むことができる帯活動をご紹介します。動詞の過去形(went / ate / saw / enjoyed)を一通り学習した後にぜひやってみてください。
過去形 True or False
教師がwent / ate / saw / enjoyed の中から動詞を2つ選び、事実を伝える文と事実ではない文を、1文ずつ聞かせます。児童はどちらが本当か嘘かを当てます。
例)went / ate を選んだ場合
教師:No. 1. I went to the library last Sunday. (False)
No. 2. I ate pizza last Sunday. (True)
Which one is true?
児童:No. 1!
教師:Sorry! I didn’t go to the library. I ate pizza last Sunday!
毎回の授業の初めに行い、過去形の発話に慣れてきたら児童から出題させたり、ペア活動で出題させたりします。おもしろい文を作ると児童の関心を集めやすくなるのですが、私語が多くなったり盛り上がりすぎたりしてしまうので、注意が必要です。時間を決め、タイマーをセットし、児童に「制限時間内に」本当か嘘かを当てさせるとメリハリのある活動になり、次の活動に移りやすくなります。
増渕真紀子 ますぶち・まきこ
・明星大学非常勤講師。TESOL修士。元小学校外国語専科講師。
・東京大学大学院教育学研究科博士課程にて、第二言語習得に基づいた Young learnersのための Focus on Form指導法の効果について研究している。
・J-SHINE小学校英語上級指導者の資格を所有し、2021年よりInstagram、YouTubeでまき先生として小学校英語の授業アイデアや教材、教授法をシェアしている。

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