関西大学初等部教諭・司書教諭。関西大学初等部・中高等部学校図書館教育主任。静岡大学大学院情報学研究科修士課程修了。静岡県公立小学校司書教諭を経て現職。専攻は、学校図書館論。著書に、『しらべる力をそだてる授業!』(共著、ポプラ社、2007年)、『学校図書館で育む情報リテラシー』(共著、全国学校図書館協議会、2007年)、『本をもっと楽しむ本』全四巻(学研教育出版、2010年)、『10分で読める伝記』全六巻(監修、学研マーケティング、2011年)など多数。
玉川大学教職大学院教授。東京学芸大学卒業。電気通信大学大学院、東京工業大学大学院修了。博士(工学)。東京都公立小学校教諭、富山大学教育学部助教授、静岡大学情報学部助教授、東京大学社会情報研究所客員助教授、独立行政法人メディア教育開発センター准教授などを経て、2010年4月より現職。日本教育工学協会(JAET)会長。文部科学省「情報活用能力調査に関する協力者会議」委員、「学びのイノベーション推進協議会」委員など教育の情報化に関する政策編成の委員を歴任。著書に『メディアとのつきあい方学習』(ジャストシステム、2004年)、『学校で取り組む情報社会の安全・安心』(共著、三省堂、2010年)など多数。
はじめに
第1章 言語活動の充実
アウトラインをつかむ1 言語活動の充実とは
アウトラインをつかむ2 言語活動の充実を支える学校図書館
イメージをつかむ1 「記録する」「要約する」とは
イメージをつかむ2 「説明する」「報告する」「論述する」とは
授業の流れをつかむ1 付箋を使って要約しよう
授業の流れをつかむ2 「紙ポ」でプレゼンしよう
授業の流れをつかむ3 ドクターになろう
第2章 探究的な学習
アウトラインをつかむ1 探究的な学習とは
アウトラインをつかむ2 情報活用スキルの習得
イメージをつかむ1 「課題の設定」とは
イメージをつかむ2 「情報の収集」とは
イメージをつかむ3 「整理・分析」とは
イメージをつかむ4 「まとめ・表現」とは
授業の流れをつかむ1 「調べる学習」にチャレンジしよう
授業の流れをつかむ2 調べたことをまとめよう
授業の流れをつかむ3 一時間でできる! 調べてまとめて伝える授業
おわりに グローバル化が進む社会を生き抜く子どもたちを育てる学校図書館へ
付録
読書活動の事例1 ブックトークをしよう
読書活動の事例2 読書会を開こう
編著者・執筆者紹介
まえがき
どの学校にも必ず図書館があります。どうして、すべての学校に図書館があるのでしょうか。答えは簡単です。学校図書館法で定められているからです。しかしながら、学校に図書館があるからといって、子どもたちすべてが、自ら図書館に立ち寄るとは限りません。
図書室ではなく図書館という言い方をするときには、場所だけではなく機能が強調されます。学校図書館は、読書センターと学習情報センターの機能をもっており、学校図書館を活用するということは、学校図書館の機能を活用するということです。
授業で学校図書館を活用することにより、すべての子どもたちを対象に、「読書活動」だけでなく、より豊かな「言語活動」や「探究的な学習」ができることを現場の目線から提案したいというのが、本書のねらいです。
学習指導要領が改訂され、日本の子どもたちの課題である「思考力・判断力・表現力等」をはぐくむために、「言語活動の充実」が示されました。特に、各教科等を貫く「言語活動」として、記録、要約、説明、論述などの「言語活動」を、発達段階に即して各教科等で行うことが強調されました。ここで示された「言語活動」の具体例は、「探究的な学習」を進めるときに、学校図書館が課題として捉えてきたことと重なる部分があります。丸写しの実態やレポートが書けない現状などは、今や小学校だけの課題ではありません。学校図書館に携わる研究者や実践者は、課題を克服するために、実践研究を積み重ねています。この一部を紹介することにより、学校図書館の活用が、「読書活動」だけでなく、より豊かな「言語活動」や「探究的な学習」につながることをお伝えできれば幸いです。
塩谷京子
(「はじめに」より一部抜粋)
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