はじめに
第1章 これまでの書写指導の問題点-これからを見据えるために
1 殻に閉じこもる書写指導
(1)書写は独立教科?
(2)歴史的背景
(3)書道との差別性が曖昧な書写-「書写」?「書道」?
(4)なぜ書写指導があるのかという根本を見つめ直す
(5)殻を破る必要性
(6)殻を破った書写指導のイメージ
2 魅力に乏しい書写指導
(1)書写指導が魅力に乏しい二つの要因
(2)上手い下手に敏感に反応する日本人
(3)手本の呪縛
(4)文字の正しさと整い
(5)文字を整えて書くことと手本そっくりに書くこととは違う
(6)手書き文字のパラランゲージに該当する部分
(7)単なる技能学習から抜けだそう
第2章 「書くこと」の学びを支える書写指導-考え方
1 「書くこと」の学習・文字指導・書写指導の関係
(1)現在の書写指導と文字指導の関係
(2)文字指導と書写指導の関わり方の問題点とこれからのあり方
(3)「書くこと」の学習と書写指導の関係
2 書写指導による「書くこと」の学びの支え
(1)手書きする際の「相手意識」や「目的意識」を強化する取り組み
①常に読み手を意識して書くようにさせること
②状況に応じて書き分ける力を身に付けさせること(運用能力の育成)
③書き分けのための基礎として正しく整えて速く書けるようにすること
(2)よい姿勢や筆記具の持ち方を身につけさせる取り組み
(3)自分が書く文字に自信を持たせる取り組み
(4)子どもの文章表現活動を間接的に支える取り組み
①文字や単語・熟語を文や文章の中で使えるようにすること
②表記のルールや文・文章の構成への理解を定着させるようにすること
③豊かな表現などの記憶を確かにすること
④「要約、メモ」などの書字活動を書写指導に取り入れること
3 「書くこと」の学びを支える書写指導と新学習指導要領の関係
(1)文字群の指導の重視
(2)第1学年及び第2学年
①文字を書くための基礎を確実に指導すること
②文字の「正しさ」と「整い」の基礎を重点的に指導すること
(3)第3学年及び第4学年
①毛筆の有効性を生かして指導すること
②部首と他の部分のゆずり合いを理解させること
③文字群に関する指導の基礎を指導すること
(4)第5学年及び第6学年
①目的に応じて書き分けるという意識を徹底すること
②毛筆を使って効率のよい運筆方法を指導すること
第3章 「書くこと」の学びを支える書写指導ー授業作り
1 「書くこと」と書写とを具体的にどのように関わらせるのか
(1)書写指導の構造
(2)「書写から外へ」「外から書写へ」
(3)評価をどうするか
2 年間計画にどのように位置づけるか
第4章 「書くこと」の学びを支える書写授業例
1「書くこと」の言語活動例の学習から始まる書写授業
①第1学年及び第2学年の授業例
②第3学年及び第4学年の授業例
③第5学年及び第6学年の授業例
2 書写技能の系統性を重視した授業例(取り立て指導としての書写)
①第1学年及び第2学年の授業例
②第3学年及び第4学年の授業例
③第5学年及び第6学年の授業例
第5章 上手に書きたいという子どもの願いに応えるためのブラッシュアップ ─これまでの系統的書写指導に関する基礎的理解─
1 書写の指導過程
(1)書写技能の理解を図る活動のポイント
①技能習得にはまず知識と理解が必要
②書写技能の二つの種類
③書写技能を理解するとは
④子どもたちに書写技能への理解を図る方法
(2)書写技能の定着を図る過程のポイント
①一般的な練習
②原因とその克服をめぜす練習
③教師にとっての手本
2 書写の評価
(1)可能な限り客観的な基準を準備する
(2)評価の基準は字形と言葉で示す
3 速書の指導-帯学習で行うことの提案-
第6章 子どもの文字の個性に目を向ける
1 自分の文字への意識
2 個性は指導事項にはなりにくい
3 個性に目を向けることの必要性
参考資料1「毛筆の筆使いはなぜ難しい?」
参考資料2「字形の整え方とは?」
おわりに
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