三省堂 発行書籍
思考力、表現力を育てる文学の授業 ―「読むこと」の言語活動開発に向けて

学習指導要領に示された言語活動例は、学習活動として展開されてこそ意味がある。文学教材における言語活動の具体的な展開について、「思考力、表現力を育てる」という観点から、実践に役立つものを提案する。

  • 吉川芳則・大江平治
  • 2010年 11月 30日 発行
  • 定価 1,980円(本体1,800円+税10%)
  • A5判  224頁  ISBNコード 978-4-385-36499-5
  • 対象 小

著者紹介

吉川芳則

兵庫教育大学教授。神戸大学教育学部卒業。兵庫県公立小学校および兵庫教育大学附属小学校教諭、兵庫県教育委員会事務局指導主事を経て現職。兵庫教育大学大学院言語系コース修了。博士(学校教育学)。著著に『小学校説明的文章の学習指導過程をつくる』(明治図書)などがある。

大江平治

前兵庫県明石市立江井島小学校校長。「音読」が全教育の基本であるとの信念で、「音読を生かして言葉の力を鍛える授業」を専門的に追究してきた。その実践は幾度となく新聞等に掲載され、「第3回 学校経営大賞」(『悠+』ぎょうせい)では審査員特別賞に輝いた。

執筆者 (*執筆順、所属は2010年度)

大江実代子  兵庫県明石市立大久保小学校主幹教諭
 レイモンド恵子  兵庫教育大学大学院院生
 中村恵子  兵庫県明石市立魚住小学校教諭
 石原眞由美  兵庫県加古郡稲美町立天満小学校教諭
 植田明代  兵庫県加東市立社小学校教諭
 原田善一  兵庫県明石市立二見北小学校教諭
 藤原直美  兵庫県明石市立魚住小学校教諭
 中村千恵子  兵庫県加東市立福田小学校主幹教諭
 古川薫  兵庫県明石市立清水小学校教諭
 高森隆子  兵庫県加古川市立平岡北小学校教諭

目次

はじめに

第1章 理論編 
 1 思考力、表現力を育てる文学教材の「読むこと」言語活動開発に向けて
 2 文学作品で思考力、表現力を育てる教室
 3 文学教材の学習において育成される論理的思考力の実践的な指導法
 4 「対話」を誘うテクスト構造への着目 ―― 文学教材の場合 ――

第2章 実践編 
 1 おおきなかぶがぬけるようにイメージを膨らませて読もう
   ~順序をおさえ、比較する力を育てる文学の授業~ (第一学年「おおきな かぶ」)
 2 読み取ったことを生かして「がまくんとかえるくんのお話」を作ろう
   ~主体的に考え、表現する意欲を高める文学の授業~ (第二学年「お手紙」)
 3 「ぼうしは見たよ 感じたよ おにたの思い」
   ~ウェビングで想像を広げたり多面的に捉えたりして人物像に迫る~(第三学年「おにたのぼうし」)
 4 「ごんぎつね」解説付き絵本を作ろう
   ~読みの目的を明確にした読解と表現の関連学習~(第四学年「ごんぎつね」)
 5 大造じいさんになって語ろう
   ~作品世界をイメージ確かに読み取る文学の授業~(第五学年「大造じいさんとガン」)
 6 宮沢賢治の世界を表現しよう
   ~学びをつなぎ作品全体を捉えた文学の授業~ (第六学年「雪わたり」)
 7 読むことを楽しみながら、読解と表現の一体化を図る詩の指導
   (第三学年「夕日がせなかをおしてくる」他二編)
 8 読みをもとに自分の思いを形作る ~詩に学び生き方を考える~
   (第六学年 詩三編「千枚田」「だいち」「あいたくて」)
 9 「本はともだち」~読み聞かせから広がる世界~(第四学年)

おわりに

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