アクアスフィア・水教育研究所代表。武蔵野大学客員教授。
中国での節水教育担当者育成プロジェクト,インドでの雨水活用コミュニティーづくりなど,国内外で地域の水問題を解決するためのファシリテーター,チームビルディングのためのコーディネーターを行う。
文部科学省指定のスーパーグローバルハイスクール,ワールド・ワード・ラーニングコンソーシアム拠点校において,探究学習や「主体的・対話的で深い学び」を実現するためのカリキュラムと教材を作成し,授業をプロデュースするとともに,自らも授業を行っている。
また,水ジャーナリストとして,水問題やその解決方法をさまざまなメディアで発信しており,近著に『水がなくなる日』(産業編集センター),『通読できてよくわかる水の科学』(ベレ出版),『日本の地下水が危ない』(幻冬舎新書)などがある。
01 話し合いの準備体操「ドラキュラ」で緊張感をほぐす
02 「発表! 3大エピソード」でチームをつくる
03 考えを「プレップ(PREP)」で伝える
04 「グランドルール」で安全な話し合いの場をつくる
05 「ペアインタビュー」で話を聞く
06 相手の考えをきちんと知るための「4つの言葉」
07 相手のやりたいことを知るための「2つの言葉」
08 「9クエスション」で脳をフル回転させる
09 「ハナログ」で話し合いを見える化する
10 「ハナログ」には「そうか」「そうしよう」を集める
11 次の一歩のための「ふりかえり」
12 「ハッピーサイクル」で明日をどんどんよくする
13 未来思考と「バックキャスティング」でアクションを起こす
14 外に出よう!「他人の力」でよくなろう
15 「メッセンジャー&レシーバー」で発表をブラッシュアップする
16 「対話」で新しい自分に出会う
17 「かげほめ」で自分とメンバーの長所を知る
18 話し合いがどんよりしてしまう「4つの理由」
19 発言を「事実」と「意見」に分けてみる
20 「ケーキを2つに切る」問題。大切なのは何?
21 「集団で考える弱点」に対策する
22 「30年前・30年後」でまちの未来を考える
23 「ハッピータイムマシン」でプロジェクトを立ち上げる
24 「バックキャスティング」でプロジェクトを動かす
25 「未来をつくる仲間」を見つけよう
話し合って、決めて、行動する。
これは、家庭、学校、職場、地域などで昔から行われてきた。
ただ最近は、話し合うのが面倒だ、話し合っても意味がないと思う人もいる。
SNSなどのツールが発達し、コミュニケーションは以前よりスムーズになると考えられたが、そうではなかった。自分の意見は発信しやすいが、その分、反論されることも多い。2つの異なる意見が対立するだけで、決めることも、行動することもできなくなることがある。
そもそも人は1人ひとり違う。100人いれば100の価値観、考え方がある。生まれてから死ぬまでずっと1人でいるのなら、自分の信じる1つの価値観にそって生きていけばいい。
だが、そうではない。私たちは、家庭、学校、職場、地域など、リアルな場所で誰かと一緒に生きている。リアルな場所の中で幸せになる1つの方法は、自分が価値ある存在として認められ、その場をよりよくするために役割を果たすことだろう。
この本の主人公は、舘川南高校の「未来アクション部」のメンバーたちだ。
この部活は4年前につくられた。部員たちは、もともと話し合いが好きなわけでも、得意なわけでもなかった。行動するのが大好きというわけでもなかった。
普通の高校生が、楽しく話し合いながら自分と他者との違いに気づき、それぞれの長所を活かして、自分たちの未来を考え、行動を起こしていく。
話し合って、決めて、行動するのは楽しいことだ。彼らの話し合いの考え方や技法が、あなたの毎日を少し楽にし、ハッピーに近づけてくれる。
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