三省堂 発行書籍
英語の授業を楽しくする10分間の帯活動 ―「フリートーク」で表現力を育てる

中学英語教師である著者が開発した「フリートーク」を、手軽に授業で実践できるよう体系的に解説。ペア、グループと、段階的に発展する帯活動を通して、生徒の表現力を育成。すぐに使えるワークシート付き。

  • 小松原唯弘
  • 2013年 3月 10日 発行
  • 定価 2,200円+税
  • B5  160頁  ISBNコード 978-4-385-36558-9

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著者紹介

小松原 唯弘 (こまつばら ただひろ)

栃木県栃木市立大平中学校 教諭
英語教育自主研修会「下都賀の英語教育を考える会」会長
第38回 関東甲信地区中学校英語教育研究協議会 栃木大会事務局長
1962年 栃木県生まれ。文教大学教育学部卒。宇都宮大学大学院英語教育専修修士課程修了。主な論文に“A Study on Communication Strategies”がある。
1999年 文部省(現在の文部科学省)教員海外派遣制度にて,アメリカ合衆国Brentwood Elementary School で日本文化についての授業実践を行う。
2005年 第29 回関東甲信地区中学校英語教育研究協議会栃木大会にて,フリートークを取り入れた公開授業を行う。
2007年 STEP英語情報1・2月号にフリートークの取り組みが掲載される。

目次

まえがき

フリートークの実践と成果
 ALT’s Impressions of the “Free Talk” program
 第1章 フリートークの概要
      (1) フリートークをはじめた経緯
      (2) なぜフリートークなのか
      (3) フリートークのねらい
      (4) フリートークを支える理論
      (5) フリートークの位置づけ
      (6) フリートークの年間指導計画と授業展開例
 第2章 Pair Talkの構成と活動の仕方
      (1) Pair Talkのステージ
      (2) Pair Talkの構成
      (3) Pair Talkのトピック
      (4) Pair Talkで使用するプリント
      (5) Pair Talkの活動
      (6) 発展的な活動
 第3章 フリートークを行うにあたって
      (1) 計画・準備する
      (2) 活動をはじめる前に
      (3) 活動における指導
      (4) Fast Learners,Slow Learners への対応
      (5) ALTとの協同授業
      (6) FAQ 困ったときは?
 第4章 フリートークの評価   56
      (1) 1年間の評価計画
      (2) 日常的な活動の観察による評価
      (3) Performance Testによる評価
      (4) Speechの評価
 ワークシート集
 あとがき

まえがき

平成23年度から必修化された小学校5・6 年生の「外国語活動」では,コミュニケーション能力の素地を養うことを目標として様々な活動が行われています。また中学校の現場でも,平成24 年度より新しい学習指導要領が実施され,語数が900 語程度までから1,200 語程度へ,授業時数が週3時間から4時間へと増え,「聞くこと」「話すこと」に加え「読むこと」「書くこと」も含めた4技能を総合的に指導することなど,昨今の中学校英語教育にはこれまで以上の充実が求められています。
 一方で,英語の研修会において,先生同士でよく話題になるのが,授業の中でコミュニケーションの時間がなかなか取れない,たとえコミュニケーション活動を行ったとしても場当たり的で,年間を通して何か一つをやり切ったというものがない,ということです。また,そのような活動をさせるためのワークシートを作る時間すらないというお話もお聞きします。
 私も一英語教師として多忙極まりないときもあります。しかし,「自分の考えや気持ちなどを,英語で積極的に誰とでも伝え合うことができる生徒の育成」を目指し,日々の授業において様々なコミュニケーション活動を行っています。本書のタイトルにもなっている「フリートーク」は,帯学習という位置づけで,ほぼ毎回の授業で一定の活動時間を確保し,毎年,年間を通して計画的,継続的に実践しているコミュニケーション活動です。
 フリートークの中心となる活動は,ペアで行う“Pair Talk”です。これは,簡単に言うと,生徒2 人が向かい合って,プリント「Pair Talkの進め方」を参考にしながら,あるトピックについて,英語で自分の考えや気持ちを伝え合う活動です。手軽でシンプルな活動なので,私が勤務しているような,いわゆる普通の公立中学校において,全ての生徒が参加できるというのが大きな特長です。
 Pair Talkでは,さらに,お互いに質問し合ったり,相手の答えに対して意見や感想を述べ合ったりする段階まで高めていくことができます。また,その先の活動として,4 人程度のグループでトピックを変えながら,司会者を中心に進めていくグループ活動(“Group Talk”と名付けました)へと発展させたり,1年間の集大成としての活動である“Speech”を行ったりできるよう構成されています。
 本書は,私の実践記録でもありますが,前半はPair Talk を中心としたフリートーク全体の解説とそれを使った授業の進め方など,後半はワークシートという構成で,一連のフリートークの活動に必要なものを全て収録しています。また,紹介するにあたって,どなたでも十分に活用していただけるよう,体系的にまとめ直しました。実態として,そっくりそのまま使えないこともあるかもしれませんが,そのときはアレンジしながら弾力的に使っていただければ幸いです。このフリートークが,英語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を養い,発信力のある生徒を育成する先生方の一助となることと確信しております。
 多くの学校で英語が飛び交い,英語でのコミュニケーションを楽しむ生徒たちの笑顔あふれる授業を求めて…
著者 小松原 唯弘

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