東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。埼玉県熊谷市出身。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。英国レディング大学大学院言語学研究科応用言語学専攻修士課程修了。レディング大学より博士号取得。専門は英語教育学,特に,言語テスト論,言語能力評価枠組み研究。著書に『無責任なテストが「落ちこぼれ」を作る』(共著)(大修館書店),『テストの作り方』(研究社),『コミュニカティブ・テスティングへの挑戦』(三省堂),文部科学省検定済教科書 中学校外国語 NEW CROWN ENGLISH SERIES[代表著者](三省堂)等がある。
第1部 テスト作成の心構え
第1章 なぜテストをするか
第2章 気になるテスト作り
第3章 英語のテスト検討の建設的な議論のために
第4章 多肢選択式テスト作成の心得
第5章 コミュニカティブ・テスティングへの挑戦
第6章 教科書の言語活動に合わせたテストを
第2部 テスト作成のつぼ
第7章 リーディング・テスト
第8章 リスニング・テスト
第9章 ライティング・テスト
第10章 スピーキング・テスト
第11章 文法テスト
第12章 単語テスト
第13章 テストはいつ実施するか
第14章 既製テスト問題の利用を考える
第3部 テストとつなぐCAN-DOリスト
第15章 CAN-DOリストの作成
第16章 CAN-DOリストの使用
第17章 CAN-DOリストの改善
第18章 「観点別評価」のこれまでとこれから
第19章 「技能統合」と「診断」
第1章「なぜテストをするか」より抜粋
「なぜテストをするか」これまでに何度この問いを英語の先生方に向けたことだろうか。それは,この問いへの答えには,テストに関わる根本的な問題が潜んでいると思っていたからである。
現場の先生方のこの問いへの答えはどのようなものだったろうか。表現は様々だが,およそ次の5 点に集約できる。
・生徒の能力を知るため
・成績をつけるため
・指導の成否を知るため
・生徒の診断をするため
・生徒に勉強させるため
テストをするのは,生徒の能力を知るためで,その結果をもとに成績をつける。また,単に成績をつけるだけでなく,その結果から,教師が自分の指導を振り返ったり,生徒の英語力の診断を行ったりする。さらに,テストをすることで,生徒に勉強をさせることにもなる。
これらは見事な模範解答である。
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