山内 晶子 (東京都東村山市立東村山第一中学校)
2021年08月24日
本稿では、3年1学期に新しいNEW CROWNの教科書を使って指導し、評価した実践について述べたいと思います。まず全体の目標として、学習指導要領に示された、生徒にとって「身近なこと」「興味のあること」について「簡単な文や語句を用いて」英語でそれぞれの目標に応じた活動ができることとしました。そのゴールに向かって、日々の授業の中でスモールステップを積み重ね、レッスンゴールとなる大きめの言語活動と評価タスクを通して、それらに取り組む姿勢と、学習を通して身につけた力を、3つの観点(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体的に学習に取り組む態度)に沿って評価できるようにしてあります。
次に、計画にあたっては、これまでの評価を刷新するのではなく、見直し、改善することを基本としました。というのも筆者の主担当が中学3年生であり、これまでの学習と評価において積み重ねてきた流れがあるので、このタイミングで今までと全く異なる評価をすると、生徒も混乱し、「指導と評価の一体化」という本来の目的を達成できないと考えたからです。幸い、1、2年時での学習内容と評価方法(定期テスト・小テスト・学期に複数回のパフォーマンステスト)を大きく変える必要はなさそうだったので、必要なものを加え、考え方が異なるものについては評価の仕方を工夫することで、これまでの学習活動と評価の枠組みを微修正し、評価計画の改善を図りました。
以下、詳述します。
「新指導要領下における教科書を中心とした指導実践例 ~指導と評価の一体化を目指して~」を読む
(PDF1.3MB)
─目次─
1.はじめに 2.目標と指導・評価計画 (1) 3年1学期の目標 (2) 3年1学期の評価計画 3.3年1学期の指導と評価の実践 (1) 指導・評価計画全体について (2) ペーパーテストについて ① 定期考査 ② 小テスト (3) パフォーマンステストについて ① 評価規準 ② 評価課題 ③ 評価基準(ルーブリック表) (4) リフレクションシートについて 4.振り返りと今後の課題 |
山内 晶子 やまのうち・あきこ
東京都東村山市立東村山第一中学校主任教諭。教職十数年を経て、それまでの研修・研究会で学んだことを系統立てて学びたいとの思いから、大学院修学休業制度を利用し、津田塾大学大学院英語教育研究科に入学。同修士課程を修了し現在に至る。大学院での研究テーマであった即興的なスピーキング力を高める指導と、SLAの理論をいかした指導実践をテーマに、よりよい授業を目指して日々研修中。モットーは「できる、楽しい、達成感のある授業」。
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