工藤洋路、津久井貴之
東京外国語大学、群馬大学
2026年01月01日
工藤・津久井
あけましておめでとうございます!2026年も楽しくCoffee Break続けていきましょう!
津久井
いよいよ学年末ということで、特に3年生の授業を担当している先生は、締めの活動に悩んでいる先生も多いんじゃないかな?今日は最近聞いた、よい事例をシェアできればと思います。
オーディエンスが変わることで生徒のモチベーションUP
津久井
まず、3年間の学校生活の最後に思い出に残る活動をしよう、というのが発端。グループごとにどんな活動がしたいかを考えて、プレゼンをして、一番よかったものを実際にやろうと。
工藤
なるほど、実際にやる、っていうのはいいね!一番よかったものは、投票かなにかで決めたの?
津久井
最初はクラス内で生徒が投票する予定だったけど、担任の先生に決めてもらうことにしたんだって。それが面白い工夫だなって思って。
工藤
活動が教室外に広がるのは新鮮さがあっていいね。担任の先生はどんな先生?
津久井
体育の先生で、バリバリ部活動の指導とかもしているようなタイプ。
工藤
英語でプレゼンする必然性があるという意味では、海外の人や姉妹校の人に向けて発表するほうがいいんだろうけど、それは日常的に実施するのは難しいよね。だから学校内にはいるけど、普段英語の授業にはいない、身近な人をうまく授業に取り込むのはいいね。実施しやすいし、生徒も外向きの勉強になる。
津久井
そうそう。担任の先生だから生徒との信頼関係もできていて、その先生に1時間もプレゼンのために時間をもらうとなると、生徒も必死に練習してた。普段は「英語めんどくさいなー」とか言ってる子も、「プレゼン頑張るんで、撮影したビデオ見てください!」って一生懸命取り組んでたよ。
工藤
なるほどね。クラスメートに発表するのと、英語の先生ではない担任の先生に発表するのとでは、生徒の態度も変わったんだね。
津久井
まさにその通りで、ほとんどのグループがプレゼンを作り直したみたい。英語の表現や発表方法、そもそもの活動の内容自体を練り直した。まさに「誰に向かって話すか」で表現が変わるっていう、コミュニケーションの目的や場面、状況に応じた活動が自然にできていて。先生が説明しなくても生徒自身が気づいて動いてた。
工藤
まさに目場状だね。
津久井
今は何か先生に求めようとすると、何でも「too muchだ!」ってなりがちだけど、一歩二歩踏み込んだ活動こそ、先生の腕の見せ所だなと感じたね。
さらに効果を上げるには、早い段階からの計画的な指導も大切
工藤
ちなみに、発表は英語だけど、その前のディスカッションも英語でやってるの?
津久井
そこは…日本語なんだよね。
工藤
そこが一部でも英語になると、より理想的だよね。ディスカッションも英語で、となると、最後のプレゼンのクオリティが多少落ちてしまうかもしれないけれど、トータルの英語力としては上がっていくと思う。
津久井
確かに。思い出にもなるし、英語力も高まる。そのためには、もっと手前からの布石も大事だね。英語でのディスカッションのやり方や表現を早い段階から指導していけば、全部英語で行うことも可能になるだろうね。
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※この連載は、お二人のざっくばらんなおしゃべりを企画化したものであり、工藤先生・津久井先生の公式発表ではありません。 |
工藤洋路 くどう・ようじ 東京外国語大学、「NEW CROWN」編集委員
・1976年生まれ
・東京外国語大学外国語学部・同大学院博士前期課程・後期課程 修了(学術博士)
・日本女子大学附属高等学校教諭等を経て、現在東京外国語大学大学院総合国際学研究科教授
・趣味はランニング。出張先でのランが好き。大阪城周回、博多大濠公園、神戸みなとのもり公園でのランが特に好き。
・お気に入りのカフェメニューはプリンアラモード。
津久井貴之 つくい・たかゆき 群馬大学、「NEW CROWN」編集委員
・1974年生まれ
・群馬大学教育学部・同大学院修了
・群馬県内の公立中高一貫校やお茶の水女子大学附属高等学校教諭等を経て 、現在群馬大学共同教育学部講師
・趣味は朝の散歩後にレトルトカレーを食べること。
・お気に入りのカフェメニューは、ホットコーヒーとモンブラン。

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