
●目次
●はしがき
一 このシリーズは、高等学校での古典学習に対して、有効かつ手ごろな参考書を提供し、古典学習の効率を高め、大学受験にも役立たせようという意図で企画されたものである。
一 このシリーズに収録した古典作品は、高等学校で読まれる主要なもので、これを時代やジャンルを考慮して十二巻にまとめた。
一 各作品の執筆は、高等学校の教壇で実際に古典を教えておられる経験の深い先生がたによってなされており、内容的にも信頼のおけるものである。監修者は、先生がたの個性を重んじ、形式の統一に努めたが、内容や説明の態度は原稿を尊重している。なお、執筆者は別記のとおりである。
一 古典の学習は、なんといっても古典の本文をよ〜読むことから始まる。本文を読むだけで作者の言おうとすることが理解されることを目標にし、通釈が諸君の理解と違う場合は、どうしてそうなったかを考えることが、学力を増進するだいじな勉強であることを忘れないでほしい。
一 古典作品に現れる人々の生きざまは、現代にも相通じるものがあり、それは必ずや諸君の豊かな人生に資するものとなろう。
一九九〇年八月
桑原博史
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