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三省堂 英語ホーム > 高等学校英語 > 『三省堂高校英語教育』 > 2002年 秋号 伝統と個性について考える(1)

三省堂高校英語教育 2002年秋号
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特集「新しい教科書を用いた授業」EXCEED English Series I
Lesson 3 Tsugaru-jamisen and the Yoshida Brothers 伝統と個性について考える

埼玉県立狭山経済高等学校 飯野 厚

1.新しい教科書の特徴
 来年度からいよいよ新学習指導要領による教科書が使用される。中学校との連携や第二言語習得の段階性を考えると、高等学校では音声言語と同様に文字言語によるコミュニケーション能力の育成や、文法、語彙に関するメタ言語能力の育成も視野に入れた指導が求められる。異文化間コミュニケーションの前提となる豊かな世界観や考え方も生徒たちに身につけさせたい。やがて大学生や社会人として自立した語学学習者となる道程を示すため、教科書の題材や活動をどのように扱うか、また、技能間のバランスや知識と技能のバランスをどのように有機的に結びつけるか、教育現場における教師のバランス感覚がますます求められている。

 小論では、新しい教科書のサンプルとして『EXCEED English Series I』を利用した授業展開事例を紹介するとともに、今後大学入試センター試験へのリスニング問題の導入も見据えた、リスニング能力の育成に関しても言及する。 

2.教科書のつくり
 『EXCEED English Series I』をひと言で表すと、題材のメッセージ性が高い完全書下ろしの教科書である。メインレッスン、聞き取り用の文章、対話の場面、登場人物、内容など全体にわたり、ことば、文化、人間という3大テーマがバランスよく織り込まれた骨太な構成となっている。特に人間と自然との共生、国内異文化も視野に入れた多文化主義、英語一辺倒の外国語教育に組みしない多言語主義といったヒューマニスティックな側面が色濃くでている。

 「言語の使用場面」は論説文や物語文に限らず、対話文や手紙文など多様である。また「言語のはたらき」に関しては Listen & Speak の会話を中心とした部分で重点的に扱っており、教科書全体としてバランスがとれている。同様に、4技能の統合的な扱いも緻密に仕掛けられている。Listen & Speak に加えて Listen & Write や Write & Speak において言語活動の重点化が図られ、一冊がおわるまでに4技能がさまざまな形で鍛えられる。

 文法に関しては、基本5文型が優先的に配され、中学校との橋渡しを意識しつつ高校レベルの文法がていねいに解説されている。なかでも、1レッスン中で易から難への配列(過去完了を導入する前に現在完了の復習をする[Lesson4]など)はユーザー(教師・生徒)にとって親切である。

 総合すると、メインレッスンを軸として、テーマ中心の発展学習や、中学の内容を復習しながら文法事項を徹底して指導するなど、教育現場におけるどのような「料理」にも耐えうる教科書である。

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