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年度 | 活動する学級 | 期間 | 内容 |
2003 | 担任する学級 (6年生1クラス) |
毎日 10分 |
終わりの会で英単語をフラッシュカードで5分練習。一日のどこかで5分、時間を見つけ単語でビンゴゲームをほぼ毎日。 |
2004 | 5、6年生全学級 10クラス |
3学期 各クラス 10時間 |
5、6年生で3学期のみ一部専科制で授業をした。私は英語を担当し、ゲーム、歌中心に週1〜2時間授業。 |
2005 | 3〜6年生全学級 22クラス |
前期後期に分け、 各クラス 10〜20時間程度 |
ゲーム、歌、絵本作りなどの授業を担任と私とのT-Tで行った。外国人講師も各クラス3時間程度一緒に活動した。T-Tといっても、実際にはほぼ私が授業をすすめていた。担任の関わりが課題となった。 |
2006 (予定) |
3〜6年生全学級 23クラス 本年度私が担任するのは3年生。 |
後期 各クラス 10〜15時間程度 |
歌、ゲーム、タスク的活動、国際理解的活動などを各担任が行う予定。カリキュラムを学年独自で作成する。外国人講師が各クラス5〜6時間程度一緒に活動する予定。 |
英語活動と言えば、歌とゲームというパターンがあるように思う。たいていは楽しい時間を児童たちは過ごし、英語という言語への興味、関心も大なり、小なりわいてくる。それだけでもある意味十分なのではないかと私は思ってしまうのだが、「定着」ということを考えると年間何十時間かの授業では忘れていく確率の方がかなり高い。そこで単語だけでも毎日やるというのはかなり取り組みやすいのではないかと考えた。実際、中学生になっても単語だけでも知っていれば、文の内容をある程度理解できることもあるし、英会話となると単語をつなげただけでもある程度通じるものである。もちろんそれでよしということではないが、単語を知っているということが英語を学習する上でかなり役に立つことは確かである。教える側の担任も英語活動をするに当たって、英語には自信があるわけではないが、だからと言って間違ったことを教えるわけにはいかないと、かなり気負う面があると思われる。しかし、単語だけとなると毎日といえども、時間的にも精神的にもかなり気楽に取り組めるのではないかと思う。児童の精神的発達を考慮すれば、簡単な単語や会話などは小学生で習得する方が合っているように私は思っている。小中の連携を考えても単語をたくさん知っているということは無駄にはならないだろう。
ビンゴは一般的に英語学習でよく使われるゲームだが、英語に抵抗を感じている子でも偶然一番にビンゴになって大喜びという場面もよく見られ、私は気に入ってよくやっている。しかし、やりすぎると飽きてくるということも考えられるので、いろいろ変形させてビンゴをする。いろいろなビンゴゲームのパターンを紹介したい。
◆手順◆
●黒板にこのように枠をかくとよい。
=留意点=
◆手順◆
●黒板にこのように書くとよい。 |
◆手順◆
●児童はこのように机の上にカードを並べ、 発音されたカードがあれば、よけていく。 |
●教師は黒板にこのように枠だけかいて、 発音したカードを置いていくとよい。 |
ビンゴではないが、同じカードを使って、カルタ、キーワードゲーム、メモリーゲームができる。ときどき違う種類のゲームをすると飽きない。
◆手順◆
◆手順◆
◆手順◆
●このように枠だけかいて、何枚発音するか提示する。答え合わせのときには、この枠の中に正解のカードを貼っていく。 |
※覚えるカードの枚数は4枚程度から始める。「これ以上は無理だよね」などとつぶやきながらやると、児童は「まだまだ覚えられる」とどんどん挑戦していく。枚数が多くなったら個人では難しいのでグループで取り組ませるとよい。クイズ番組の感覚で楽しく取り組む。聞いている間の静寂と聞き終わったあとのつぶやきと正解を聞くときの緊張感とでシンプルだが、excitingな活動となる。
紹介したどの活動も、単語で遊びながら、その意味や発音を理解することを目的とし、同じ1セットずつのカードで実践できる。1回の活動時間をなるべく短くする。短くていいから継続的にすることがポイントである。毎日は無理でも週に1回でも続けることで児童はけっこう覚える。カードは定期的に変更するが、前に使ったカードを繰り返し使うこともできる。動物、食べ物、文房具など分類してカードを集めて貼り合わせて印刷、配布すれば誰でも気軽にできる。カードは単語カードとなって残っていく。教師は単語の発音練習だけは集中してやっておくとよい。コミュニケーション中心の英語活動が活発に行われる中で、果たしてこれが英語活動と呼べるかどうかわからないが、私の実践の中では、単語だけではあるが、一番「定着」を達成できたものであったので紹介させていただいた。
福田 美也子 (ふくだ みやこ)
兵庫県神戸市内の公立中学校2校で英語教師として勤務し、現在、兵庫県神戸市立魚崎小学校教諭。学級担任をしながら、英語活動に取り組んで4年目。勤務校では、本年度、学校全体で学級担任が取り組む英語活動が本格化する予定。 |
英語教育リレーコラム第7回 |
「1回5分のカードゲームで単語の定着」 福田 美也子 (2006年7月10日更新) |
「義務教育修了記念に英字新聞を作ろう!」 石川 真知子 (2006年8月2日更新) |
「『映画で学ぶ英語』の授業」 貫井 洋 (2006年9月12日更新) |
英語教育リレーコラム フーンコラム 小学校英語活動コラム 三省堂辞典一覧:英語 幼児・小学 教室・教師向け |
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