三省堂 英語ホーム > 高等学校英語 > 『三省堂高校英語教育』 > 2004年 夏号 『CROWN English Writing』(3) | ||||||||||||||||
『CROWN English Writing』の目指すもの 『CROWN English Series』の一環としての本書は、21世紀を生きる高校生たちに「真実から目をそらさないでほしい」というメッセージを投げかけています。高校生に是非考えてほしいトピックを各パートに散りばめているのはそのためです。Part 1では環境・リサイクル、社会問題、生き方などが取り扱われています。Part 2は職業選択、非識字率、早期英語教育などについて問いかけをしています。Part 3では、姓名のローマ字表記や英語公用語化に関する意見を求めます。 家族や友人との会話では取りあげられそうもないトピックを与えて考えさせることが学校教育には不可欠であると本書はとらえています。そして、異質の考えに触れ、みずからの思い込みとのギャップに気づいたとき、感じていること・考えていることを「伝えたい」という方向に導きます。しかし、外国語による自己表現には、もどかしさがつきまといます。そこで、「伝えたい」という思いを細かい手立てで支えながら、英語で「書く」ところにまで導きたいというのが本書の編集方針に他なりません。 おわりに――「書くこと」に楽しさを! 「書く」ことは一般的に「苦痛」と結びつけられていないでしょうか。しかし、「伝えたい」という思いに重点を置いて「書く」ことの学習や指導に臨めば、そのような苦痛も「伝え合う喜び」に変わってくるはずです。 本書は、生徒たちの「伝えたい」という思いを掘り起こし、きめ細かい手立てで無理なく「書く」ことに向かわせるライティングの教科書です。そして、目標とする文やパラグラフが書けたとき、達成感が得られるように工夫されています。本書をとおして多くの高校生が「書く」楽しさ、「書く」喜びに触れることを願っています。 |
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