三省堂 英語ホーム > 高等学校英語 > 『三省堂高校英語教育』 > 2004年 夏号 「読む」の教材の究極は何か(2) | ||||||||||||||||
小粒でもピリリと辛いReading Plus 上記の本課の間に、Reading Plusとして以下の11の教材を配しています。いずれも日常生活や学校生活で「読む」必要のあるものばかりです。分量は少ないのですが、awarenessとthinkingという点でインパクトの大きい教材にしたつもりです。まずは、全体像をご覧下さい。 1. English around Town 1 このReading Plusの教材には、authenticityの高いものが多く出ています。標識・掲示などの写真撮影の教材は、あるいは詩や新聞漫画は、当然のことながら、「加工」はしていません。新聞記事など、分量の都合で削ったり、書き直しているものもありますが、最小限に押さえてあります。さて、このReading Plusの最大の特徴は、ここでも題材主義を貫いているということです。町中で見かける英語の中に、比較文化的視点や人権擁護などの観点から「気づく」「考える」に値する要素を秘めているものを集めました。たとえば、冒頭のEnglish around Town 1では、標識・掲示を4つ取り上げていますが、タクシー乗り場に見られる英国の ‘queuing’(整列すること)、車に乗りながら投入できる図書返却箱が示すアメリカ合衆国の自動車文化、米国南部のレストランの ‘patio’(中庭のテーブル席)の融合文化、ロンドンの公園の ‘No Picnicking’ の標識の ‘picnic’ の意味や4カ国語の掲示など一つ一つが比較文化教材です。 |
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