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桜美林大学 森住 衛 |
小粒でもピリリと辛いReading
Plus
上記の本課の間に、Reading Plusとして以下の11の教材を配しています。いずれも日常生活や学校生活で「読む」必要のあるものばかりです。分量は少ないのですが、awarenessとthinkingという点でインパクトの大きい教材にしたつもりです。まずは、全体像をご覧下さい。
1. English around Town 1
標識等:町中の「本返却箱」、タクシー乗り場
2. English at School 1
高校の校則のうち「服装規定」
3. Comics─Beetle Bailey
新聞漫画:コンピュータ社会への風刺
4 . English around Town 2
掲示等:ゴミ捨て禁止や書店の「座り読み」
5. English at School 2
大学の掲示:アパート入居者の募集
6. English around Town 3
博物館で配布される案内のパンフレット
7. Poem─If I Can Stop One Heart from Breaking
生きる希望を与えるE.ディッキンソンの詩
8. Newspaper English 1
新聞英語:目の不自由な人たちの電子喫茶店
9. English around Town 4
医院の開院日、予約などに関する診療案内
10. Newspaper English 2
ユニセフの子どもたち擁護・救済の新聞広告
11. Newspaper English 3
新聞の個人情報欄(Classified Ads─Personals)
このReading Plusの教材には、authenticityの高いものが多く出ています。標識・掲示などの写真撮影の教材は、あるいは詩や新聞漫画は、当然のことながら、「加工」はしていません。新聞記事など、分量の都合で削ったり、書き直しているものもありますが、最小限に押さえてあります。さて、このReading
Plusの最大の特徴は、ここでも題材主義を貫いているということです。町中で見かける英語の中に、比較文化的視点や人権擁護などの観点から「気づく」「考える」に値する要素を秘めているものを集めました。たとえば、冒頭のEnglish
around Town 1では、標識・掲示を4つ取り上げていますが、タクシー乗り場に見られる英国の ‘queuing’(整列すること)、車に乗りながら投入できる図書返却箱が示すアメリカ合衆国の自動車文化、米国南部のレストランの
‘patio’(中庭のテーブル席)の融合文化、ロンドンの公園の ‘No Picnicking’ の標識の ‘picnic’ の意味や4カ国語の掲示など一つ一つが比較文化教材です。
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