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三省堂 英語ホーム > 高等学校英語 > 『三省堂高校英語教育』 > 2004年 夏号 授業実践レポート 2(3)

三省堂高校英語教育 2004年春号
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授業実践レポート 2

新課程教科書『EXCEED I』を使って 心に残る教材の選択を目指して

大阪府立羽曳野高等学校 藤原和美

4. 教材の選択について

 「あまり難しい英文で書かれておらず、身近で興味深い話題を扱っているもの」が、私が教材を選択する基準であった。自分自身が興味のもてない内容を、授業で生徒たちに興味をもってもらうようにするのは大変難しい。生徒はこちらの態度から敏感に気持ちを察してしまい、その空気は授業に大きく影響するだろう。「先生がおもしろいと思っていないのだから、おもしろいはずがない」と思われては、授業にならない。授業は、生徒と教師が共に作り上げていくものであり、その生徒と教師の間に置かれているものが教材である。この教材がしっかりしたものでなければ、そのバランスが崩れてしまうのではないかと思う。英文の難しさにこだわらず、生徒も教師も興味をもてる教材の選択が、授業の重要な鍵をにぎるのではないだろうか。

5. おわりに

 授業をしていると、その内容に強く心を奪われ、「英語で授業」をすっかり忘れ、つい生徒たちに熱く語ってしまう。気がつくと、もうあと5分で授業が終わるということも少なくはない。これでは英語の授業になっていないとお叱りを受けてしまうかもしれない。「英語が使える日本人」の育成のためには、英語がコミュニケーションの道具として使えるようにしなくてはならない。しかし、この英語という言葉が、無味乾燥な道具になってしまっては温かいコミュニケーションにはならないのではないだろうか。英語から温かい気持ちや感動を得ることからも、英語で心のこもった言葉を相手にかけ、豊かなコミュニケーションが生まれるのではないだろうか。「英語が使える日本人」の育成には、英語力と同時に、「豊かな人間性」の育成が必要だと思う。今後、私が授業スタイルをどのようなものに改革していくかは、試行錯誤の段階ではあるが、どのようなスタイルになったとしても、生徒の心に残る教材の選択はこれからも大切にしていきたい。

〈参考文献〉
・金谷 憲『「オールイングリッシュ絶対主義」を検証する』(『英語教育』3月号)大修館 2004
・斎藤栄二『基礎学力をつける英語の授業』三省堂 2003

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