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三省堂 英語ホーム > 高等学校英語 > 『三省堂高校英語教育』 > 2002年 春号 オーラル・コミュニケーションIがめざすもの(1)

三省堂高校英語教育 2002年春号
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■特集■ 新しい英語教育
オーラル・コミュニケーション・がめざすもの

拓殖大学
北出 亮(きたで りょう)

1 今、英語教育に何が求められているのか
 新世紀、新学習指導要領という大きな節目を迎える中、我が国の英語教育、特にオーラル・コミュニケーションにはその重要性と時代的な要請から非常に関心が高まっています。今、コミュニケーションの視点から世界を眺めると、インターネットを含め、グローバリゼーションと呼ばれる社会、経済、文化の地球規模の交流が進んでいます。言うまでもなく、世界共通語の英語は最も重要なコミュニケーションの手段となっています。国際社会の主要なメンバーの日本では、英語のコミュニケーション能力の育成は、もはや国家、国民レベルの重要課題と言えるのではないでしょうか。

 これを示すように、2000年12月に中曽根弘文文部相(当時)の私的懇談会(座長・中嶋嶺雄東京外語大学長)の最終報告案が発表されました。そこでは、日本人に必要な英語力は、国民全体に必要な能力と世界で活躍する人材に必要な能力の2段階に分けています。国民全体には「今後、日常会話やインターネットなどでの簡単な情報交換ができる英語力が求められる」と報告しています。その実現にはもちろん様々な課題はありますが、国民の到達目標とレベルを明らかにした点で優れた提言であると思います。

 一方、学習指導要領も前回のオーラル・コミュニケーション A・B・C の3種類から、今回はIとIIの2種類へと変わりました。本稿では、新指導要領との関係、国民レベルの英語教育の視点から、オーラル・コミュニケーションIがめざすものについて考えてみます。

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2.新しいオーラル教育のあり方
→→3.新教科書における「新しい英語教育」の展開と紹介 4.まとめ


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