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三省堂高校英語教育 2002年春号
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■特集■ 新しい英語教育
今から始める英語教育改革への一歩

富山大学教育学部教授(元文部省教科調査官)
新里眞男(にいさと まさお)

1.そろそろ改革の一歩を
 世間では「改革」という言葉が流行している。教育界も同じで、新学習指導要領の実施時期となり、「改革」へ大きく動き出そうとしている。英語教育の世界はどうだろうか。小学校での「英語活動」、中学校での「選択教科」、そして中学校・高等学校での「実践的コミュニケーション能力の育成」と、「改革」へのメニューは揃った。はたしてスムーズに「改革」への一歩が踏み出せるだろうか。

 そこで気になるのが、高校の英語教育である。先生方は準備ができているだろうか。新学習指導要領をまだ読んでいない方々、「実践的コミュニケーション能力の育成」など聞いたこともない方々、相変わらず「受験のためには、生徒に文法の知識と訳読の力を身に付けさせるしかない。」と考えている方々、このままの英語教育でよいということなのだろうか。時には英語教育をちょっと違った視点から眺めてみるのも良いのではないか。 

2.とりあえず正直に
 先生方に考えていただきたいことがある。もし受験や教科書、それに教師としての自分の英語力などの「制約」がないとしたら、どんな英語力を生徒に身に付けさせたいとお考えだろうか。例えば、自分が英語教師になったばかりの時とか、もっと昔、英語の勉強を始めた頃にどんな力を身に付けたいと思っただろうか。それを思い出してほしい。いろいろな違いはあるが基本的には、聞いたり読んだりした英語の内容が理解でき、自分の思いが英語で相手に伝えられること、そして、異文化をもつ多くの人々と心を通い合わすこと、それが願いだったのではないだろうか。

 こういう問いかけは「非現実的だ」として嫌う人も多い。しかし、私はこのように考えることこそ、現実を「変革」し、一歩前進するためのエネルギーになると考えている。かつて抱いていた願いがどうして現実のものにならないのか、現実のものにするには、どの方向を目指せば良いのか、そして、どのように一歩を踏み出せば良いのか、と考えることで「改革」が進むと考えているのである。

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3.どちらに向かえばよいのか 4.はじめの一歩はどう踏み出すのか
→→5.継続的な前進のために 6.文法はどうするのかという疑問


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