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三省堂 英語ホーム > 高等学校英語 > 『三省堂高校英語教育』 > 2002年 春号 ディスカッション活性化への取り組み(3)

三省堂高校英語教育 2002年春号
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授業研究
ディスカッション活性化への取り組み

東京都立飛鳥高等学校   望月尚子

4.1時間の授業の流れ
本時のトピック:"Your New Life"(「一人暮らし」について)
事前配布プリント:(資料参照)
 担当の生徒は、1週前の時間にプリントが配布できるよう用意する。その際、教師が目を通し、印刷する時間を考え、なるべく余裕を持って原稿を作成し、提出する。
(1) プリント回収
 宿題であったプリントを回収する。これは、ディスカッションの最中に、生徒たちがプリントを読み上げるだけにならないようにするためである。回収したプリントは、評価材料の一部となる。
(2) グループ分け
 クラスを2つのグループに分ける。プリント作成を担当した生徒は、1人ずつグループに分かれて入る。メンバーが固定化されないように気をつける。本時では、ALT が、"Would you like to live far away from your parents' house?" と生徒へ質問をし、その答えが yes か no でグループ分けをした。人数バランスは適宜調整した。
(3) 役割分担
 グループ内で、discussion leader、secretary、reporter を決めさせる。discussion leader は、そのトピックを用意した生徒がなる。他の役割は、これまでしたことのない生徒同士でじゃんけんをして決めた。
(4) group discussion
 質・量ともにほぼ同じになるように、質問事項を割り振る。Q1, 2 を1グループに、Q4, 5 をもう一方のグループに割り振り、Q3 は、両グループ共に話し合うように指示した。教師(日本人教員と ALT)は、分かれてそれぞれのグループに加わり、discussion leader の役割を奪わないように気をつけながら、グループ内の生徒同士の意見交換が進むよう facilitator の役を務める。
 また、ディスカッションを深化・発展させるために、いくつか additional questions を与え、話し合わせた。たとえば、生徒たちは一人暮らしをすることをほぼ全員が望んでいたので、「家族は、それを許してくれるか」という疑問をなげかけた。すると、ほぼ半数以上が、反対されるだろう、と答えたので、なぜ家族は反対するのか、どうしたら賛成してもらえるかなど、ディスカッションを発展させていった。また、アメリカでは、ルームメートとアパートや家をシェアすることが多いことを紹介し、その良い点と悪い点を比較・検証させた。
(5) reporting
 secretary の記録したノートを見ながら、repoter が話し合いの結果をクラス全体に発表する。発表前に、2〜3分のまとめる時間を与えた。まとめる作業から発表まで、グループで助け合いながら行うように指示した。
(6) 次回のトピック紹介・プリント配布

5.最後に…
 生徒の選ぶトピックは、さすがに同世代の視点であるため、生徒たちは関心を持って積極的に取り組んだ。これは、教師から押しつけられたものでなく、自分たちの仲間が選んだ話題である、という心理的作用もあっただろう。今後も、生徒の発想を授業に生かしてゆきたい。

【資料】生徒が実際に作成したプリント(一部抜粋)

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