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三省堂 英語ホーム > 高等学校英語 > 『三省堂高校英語教育』 > 2005年 夏号 授業展開例[2-2]

三省堂高校英語教育 2004年春号
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『CROWN English Writing』「聞くこと」「話すこと」「読むこと」と関連付けた「書くこと」の指導

宮崎県立宮崎西高等学校 渡邉 太

<第1時>pp.78〜79
過程 技能 生徒の活動 教師の役割
導入 Listening ・教師の英語による紹介を聞く。 ・旧五百円札を紹介する。
Listening ・教師の英語による紹介を聞き、人物名を答える。 ・旧五百円札の人物を紹介する。
Listening ・教師の英語による紹介を聞く。 ・旧千円札を紹介する。
Speaking ・教師の発問に答えながら、旧千円札の人物像を英語で紹介する。 ・旧千円札の人物について発問する。
展開

Listening

・"introduction 1" について、CD/テープの英語を聞きながら説明される人物を答える。

・理解度に応じて聞く回数を変える。
・閉本のまま行う。
Speaking ・キーワードを基に、3人の人物のうちの1人について、紹介文を即興で再生する。 ・3人の人物のキーワードを黒板に貼り、再生して話すべき内容を示す。
Reading ・"introduction 2" について、英文を読んで人物名を答える。 ・未知語については、英語で言い換えて与える。
Writing&
Listening
・"introduction 2" の例文を参考にしながら、日本の歴史上の人物を1人選び、2〜3文程度の説明文を書く。
・出来上がった英文を読み合い、人物を特定する。

・必要に応じて単語を与える。

・グループで共有するよう促す。

Structure
& Writing
・“Expressions" と “Ex-file" を行い、説明文に関連する表現方法を身につける。 ・語法と文法に留意し、正確な転換を行うよう促す。
定着 Speaking
& Writing
・“Expressions" の例文を声に出して読む。
・教師の発問に沿って英文を書く。
・各種の音読方法を取り入れる。
・正確に再生するよう促す。
・達成度に応じてフレーズごとに日本語を与える。

<第2時>pp.80〜81
過程 技能 生徒の活動 教師の役割
導入 Listening
& Speaking
・教師に質問しながら、写真の人物を特定する。 ・樋口一葉の写真を徐々に見せる。
・できるだけたくさんの質問を引き出すよう工夫する。
展開

Listening

・"Getting ideas" の英文を全て聞く。
・内容に関する質問に答える。

・閉本のまま 1) と 2) の両方の英文を与える。
・口頭で行う。
Speaking ・キーワードを頼りに、樋口一葉の紹介文 1) と 2) をできるだけ正確に再生する。 ・手がかりを最大限に利用させ、必要に応じて更に発問して手助けを行う。
Reading ・開本して黙読する。 ・自分の再生できなかった部分の英文を確認するよう促す。
Writing ・"Getting ideas" の 1)、2) の空所を補充し、答えを確認する。

・語法と文法に留意し、正確な転換を行うよう促す。

Writing ・"Planning" の空所を補充し、答えを確認する。 ・キーワードを踏まえるよう促す。
Writing ・"Sample" を参考にし、樋口一葉の生涯を紹介する英文を書く。
・樋口一葉の生涯について、短い感想を付け加えて書く。
・時間的順序を示す語句に留意するよう促す。
・制限時間を設ける。
・"I think she is great, because she ." を書き出しとし、「感銘を受けた部分」に限定して2〜3文で感想を書き加えるよう促す。
定着 Reading
& Structure
・4人1グループになり、まわし読みを行う。 ・作品を共有するよう促す。
・観点に沿ってコメントしながら3つの作品に目を通す。 ・「語法や文法、構成、感想の内容」の観点からコメントを書くよう促す。
・必要ならば、判断の手助けを行う。

 この授業案は、Part 2、Lesson 8全体の構成の順序にすべて沿っているわけではない。それは、「ライティング」で重点的に取り扱うことになっている「概要や要点を書く活動」と「自分の考えを書く活動」を他の技能と関連付けて展開するためである。「書く」に関わる基礎的な能力、つまり「英語を書く」技能を育成することが重要であるのは言うまでもないが、先に示したように、「英語で書く」に限って一展開例を書かせていただいた。

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