(1)毎日の授業を大切にすること。
昨年もこの欄で述べさせていただいたが、1時間1時間の学校での授業にしっかりと取り組むことが、基本的な英語の能力を問われるセンター試験では何よりも大切である。予習をして授業に臨み、授業内で疑問を解決し、文章を正確に読み取る力を育てる。そしてインプットした英語を今度は書いたり話したりしてアウトプットし、自分のものとする。狭い視野で考えることなく、英語という言語を広く理解しようとする態度の育成に力を注ぎたい。基本的な事項を繰り返し繰り返し授業で学習するうち、センター試験に対応できる能力は十分につくはずである。
(2)ネイティブの英語を聞き、音読をすること。
リスニング能力の向上の基礎となるのは、自分でも声に出して読んでみる音読にある。OCはもちろん、英語Tや英語Uの教科書であってもモデルの発音を聞き、生徒が自分の耳で聞き取った音をまねて声に出して読むことが大切である。読むためには内容を理解する必要が出てくるし、音に集中すれば字づらからではわからない英語特有の音の仕組みも体験的にわかってくる。無理に暗記をするという意識ではなく、何回も何回も繰り返して読み込んでゆけば、なによりも、英語に対する興味、関心が必ずや増すはずである。
(3)あらゆる事項を総合的に関連づけること。
センター試験といえども英語という語学を基にしているものであるから、単に単語や熟語を一つでも多く覚えれば点数が取れるというものでは決してない。いわゆる文法問題も単発のものとして扱うのではなく、教科書の中で該当する箇所が出てきたときに改めて確認したり、社会問題がテーマの教材の場合には関連する報道を取り上げたり(日本語でもよいから)生徒同士で議論させてみると、英語はただ単なる暗記科目であるという意識から脱却できるであろう。
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