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| だれ・何が/は | → | どうする | → | だれ・何を/に | → | どのように | → | どこ | → | いつ |
| (who・what | does | whom・what | how | where | when) |
| 何が | + | どうする | + | 何を | + | (どのように) | + | (どこ) | + | (いつ) |
| 主語 | 動詞 | 目的語 | 状態 | 場所 | 時 |
私は英語を勉強しました。
I studied English .
私は友だちと英語を勉強しました。
I studied English with my friends.
私は学校で友だちと英語を勉強しました。
I studied English with my friends at
school.
私はきのう学校で友だちと英語を勉強しました。
I studied English with my friends at
school yesterday.
A授業で学習した文型を使って,自己表現をさせる。
例:ask +人+to 不定詞の構文を使って
[生徒作品例 (※添削前の原文,以下同)]
・I asked Mickey Mouse to take me to Disneyland.
・I asked Santa Claus to give me a lot of presents on December 24.
BBになったつもりで,Aに対する応答を英語で自由に書かせる。
A : I didn't finish my homework last night.
B : ( )
[生徒作品例]
・Me, either. Let's do it together!
・Oh, really? I finished it. You should do your homework now. Your teacher
will scold you.
・Hurry up! You will be in trouble.
・Oh, shall I help you?
(2)ステージ 2 (応用段階)の例
与えられたトピックについて,3文以上のまとまりのある英文を書かせる。
課題:My Golden Week
[生徒作品例]
・I went to a shopping center with my sister and my mother. We saw a movie
there. It was very exciting. I bought very cute clothes. I was very happy.
It was fun.
・I played tennis and went shopping with my family. I wanted to travel.
But I had to study hard.
(3)ステージ 3 (実践段階)の例
文章の組み立て方等を指導したあとに,実際にトピックを与え,制限時間20分間で辞書等は使わずに20文以上の英文を書かせる。答案については,ALTとJTEで添削し,生徒にアドバイスをしながら返却した。以下にトピック例とある一人の生徒の作品例を示す。
(2006年 6月実施)
あなたは海外で語学研修に参加しています。授業で次の課題が出されました。
課題:あなたにとって,「親友」とはどのような友達であるべきですか? 今までにあったことや想像した事を例としてあげ,考えをまとめましょう。
I didn't like English. But my friends taught me English. It is very fun
for me to study English now. I think friends are more important than money.
I think friends have to help their friends.
(2006年 12月実施)
あなたは海外で語学研修に参加しています。授業で次の課題が出されました。
課題:ふだんの学校生活であなたが楽しいと思うことは何ですか。またその理由は何ですか。身近な事例や経験などを取り上げて,あなた自身の考えを書きなさい。
I like talking with my friends in my school life.
First, we enjoy talking about many things in our classroom every day.
For example, we talked about favorite musician last week and we talked
about TV.
Second, if I have a lot of friends, they may help me when I am upset.
One day I did not understand how to study math. But my friends taught
me how to study math. So, it is fun for me to talk with friends and it
is important for us to make a lot of friends. I want to make more friends
when I am a junior high school student.
4 成果と課題
このように段階を踏まえた指導を実施すれば,書こうとする内容や構成を論理的に考え,まとまった英文を書く力が向上すると考えられる。課題としては,トピックに応じて,必要な語彙や慣用表現を,もっと生徒に提示し,使いこなせるようにする必要がある。生徒の学習状況を見ながら,3つの段階(ステージ1,2,3)の指導を必要に応じてスパイラルに行うことで,定着の徹底が図れると考えられる。
5 おわりに
「書くこと」の指導においては,新学習指導要領の主旨を十分踏まえ,様々な工夫を行っていく必要がある。特に語と語のつながりなどに注意して正しく文を書いたり,文と文のつながりなどに注意して文章を書くことができるようになることは,とても重要なことである。中学生が意欲的に「書くこと」の学習に取り組み,豊かな表現力を身につけることができるようになるために,今後も私たち英語教師が具体的な手だてを講じることが大切である。
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【参考文献】
原田尚孝(はらだ なおたか)
熊本県内の公立中学校,熊本大学教育学部附属中学校勤務などを経て,現在は熊本市立京陵中学校教諭。
「中学生が意欲的に書くことの活動に取り組む英語指導についての実践研究」を主なテーマに,日々の授業実践を重ねている。「指導の基礎・基本に立ち返ろう
―スピーキング評価の基礎・基本」(『英語教育』2006年4月号,大修館書店),「英語教師オピニオンコロシアム 生徒の自己表現を高めるための活動・評価方法」(『STEP英語情報』2006年7-8号,日本英語検定協会)など寄稿も多数。全国英語教育学会所属,九州英語教育学会評議員,熊本県中学校英語教育研究会事務局長。
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| 英語教育リレーコラム第13回 |
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