![]()  | 
  
  | 
    ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 私 : | 指名の仕方については,一般論として次のような要素があります。 | |
| B先生: | 1. の緊張感があり,それを一時的ではなく持続させる授業への配慮事項は具体的にどんなものですか。 | 
| 私 : | B先生のように,オーラルイントロダクションにしても内容の説明にしても,ひたすら聞かせることも必要ですが,タイミングよく質問を発し,座席順に答えさせたり,ランダムに指名したり,または列ごと(前から,または後から,時には斜め)に一人ひとり発話させるドリル的な活動をしたり,指名方法を変えることで緊張感を生むことができます。それは授業への集中力を増し,授業が活性化される元になるのです。  | 
  
| B先生: | なるほど。授業には一定のスピードとリズムが必要なのですね。私は遅れている生徒を「おいてきぼり」にしないようにと思って結果的にゆっくりした授業になっていました。 | 
| 私 : | 遅れている生徒への配慮は絶対必要ですが,やり方次第では(彼らを)スピードに乗せることもできるのです。  | 
  
| B先生: | 私の授業のスピードがゆっくりなのは,先生に指摘していただいた2.の列ごとに指名する場合とランダムに指名する場合との区別があいまいだったことに原因があったのですね。質問の難易度にも注意を払っていたつもりでしたが,「行き当たりばったり」の質問だったと反省しています。  | 
  
| 私 : | やはり50分の授業案をつくるときには,題材や言語材料等を考慮して予め難易度の異なったいくつかの質問を用意しておき,指名にあたっては生徒のレベルを考慮しながら指名することが大切ですね。特にWh疑問文は比較的難しいので注意が必要でしょう。その時,遅れている生徒にはそれに見合った難易度の易しい質問にすると「できた!」「答えられた!」という達成感を味わうには適しているかもしれませんが,反面その生徒なりの進歩も期待されるものでなくてはなりませんから,時にはちょっと高いレベルの質問を投げかけ考えさせて,先生が支援しながら答えを求めることも必要です。  | 
  
| B先生: | ずいぶん細かい授業案が必要なのですね。でも毎時間授業案を考えるとなると大変ですね。  | 
  
| 私 : | はい。毎時間とはいかなくても,少なくとも新しい課に入るときは単元指導計画をつくる必要があります。その時その課全体を見渡していろいろと授業デザインを考えます。たとえば「4技能のうちどれとどれを統合させるか」とか「この課は読むことに焦点を合わせよう」など概要を決め,それを土台にし,創意工夫を重ね,いろいろな活動を織り交ぜて授業を構築するのです。そして内容理解のためには質問文を英語で,場面によっては日本語で各レベルに合わせてできるだけたくさんつくっておくことが大切です。それらを時には矢継ぎ早に指名したり,時にはゆっくり考えさせながら答えさせたりしてメリハリのある授業内容にすると生徒は集中するようになります。  | 
  
| B先生: | でも私の場合,そんなにスムーズにいく自信がありません。  | 
  
| 私 : | 初めはそうかもしれませんが,先生が目指そうとしている理想の授業にするために創意工夫を重ね,リズミカルな授業を意識するだけでもずいぶん違ったものになるはずです。生徒の態度や教室の雰囲気が違ってきますよ。  | 
  
| B先生: | なんとか頑張ってみます。「メリハリのあるスピード感のある授業!」ですね。  | 
  
| 私 : | いろいろ試行錯誤をくり返しながら頑張ってみてください。そしてその結果をいつか聞かせてください。  | 
  
| B先生: | 次回は引き続き,3.生徒の実態に合わせた指名と,4.先生のフォローの仕方について,さらに指名と評価方法の関係についてもコメントをお願いします。  | 
  
| 私 : | 了解しました。 | 
ご質問がございましたらニュークラウン指導相談ダイヤル(03-3230-9235 受付時間 月・火・木曜日 10:00 
        〜 16:00)へどうぞ。 メールの場合は「
問い合わせフォーム」へ      
![]()  | 
        ||
![]()  | 
        ||
![]()  | 
        ||