三省堂 英語ホーム その2」 |
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前回のコラムでは,生徒自身がペアでQ&Aをつくり,生徒同士で解答しあう活動を提案しました。そうしたところ,何人かの先生からご意見をいただきました。そのうちの1つに,「限られた種類の問題だけでなく,もっとバラエティに富んだ読解問題を生徒につくらせたらどうでしょうか」というご意見(東京都K先生)がありました。 確かに重要な視点です。そこで,今回は, NEW CROWN 2 Lesson 7 How Can We Find Out? を例に,具体的に問題例を示しながら,問題作成の際の留意点を考えてみましょう。 問題作成の際に一番大事なことは,当然のことながら,「レッスンで学ぶこと(学習内容)」をはずさないことです。学習内容と関係のない問題は,作成できたらできたで面白いのですが,まず大切なのは,学習内容の確認です。その上で,バラエティに富ませる工夫が必要となるでしょう。 Lesson 7の学習内容を私なりに分析すると,次のようなことがあげられます。
実際には,教える側として,このように学習内容を分析しながら,問題を作成していることと思われます。しかしながら,生徒たちに問題をつくらせるときに,自分たちで学習内容を分析させると,結構,高度な内容になってしまいますね。負担なく,学習内容をはずさないように問題をつくらせるためには,問題作成の前段階で,「レッスンで学んだこと」を確認しておくと,それをおさえた問題がつくれるようになるでしょう。 さて,「レッスンで学ぶこと」をおさえた上で,それを問うための問題は,いろいろな形でつくることができます。ご参考までに、セクションごとに形式を変えて問題例をご紹介してみましょう。 Lesson 7 Section
1 Section
2 Section
3 Section
4 Lesson 7の学習時に,上記のような問題をサンプルとして生徒に示し,次のLesson 8 Landmines and ChildrenやLet's Read 2 Zorba's Three Promisesで生徒に問題をつくらせてみてはいかがでしょうか。そこで,生徒たちがどんな問題づくりに励むか楽しみですね。 なお,「比較」という文法項目の確認についてはどうなのかという問題がまだ残っています。私は,文法については,各レッスンの最終時間に,巻末の「文法のまとめ」を使い,まとめて確認しています。「文法のまとめ」には,説明と小問題がいくつか出ています。特に,題材内容中心の授業をされた場合には,文法の確認として,「文法のまとめ」を活用してみてはいかがでしょうか。 後関 正明 (ごせき まさあき) 先生
東京都墨田区立中学校で教諭,校長を長年務める。その後,東京都滝野川女子学園中・高校で教鞭をとる。現在,NPO法人「ILEC言語教育文化研究所」常務理事。2003年より都内の私立大学で教職課程履修の学生を教えている。 ご質問がございましたらニュークラウン指導相談ダイヤル(03-3230-9235 受付時間 月・火・木曜日 10:00 〜 16:00)へどうぞ。 メールの場合は「問い合わせフォーム」へ |
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