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皆さんこんにちは。 今日はみなさんと一緒にアメリカに旅立ちましょう。行く先はどこでもいいのですが,とりあえず,西海岸はオレゴン州のポートランドへ行きましょう。実はポートランドへは,日本の航空会社の直行便は飛んでいません。飛んでいるのはすべて,アメリカの航空会社のジェット機です。ですから,成田で搭乗した途端,そこはもう英語の世界です。機内放送やフライトアテンダント (*1)のしゃべる言葉はすべて英語です。(ただし,日本人乗客が多いときは,日本語のアナウンスがあります。)ちなみに帰路はアトランタ発ポートランド・東京経由北京行きの飛行機に乗ったところ,機内放送は英語と中国語でした。 さて,皆さんは成田を飛び立ちました。飛び立って約1時間後,すでに高度約1万メートルです。飲み物などが配られた後,dinnerの時間です。まだ日付変更線は越えていません。日本時間では,午後7時ごろでしょうか。フライトアテンダントが食事のメニューを持ってきました。
さあ,ここからが皆さんの腕の見せ所です。皆さんは当然辞書を持ってきていますよね。dinnerの前の勉強も乙なものです。一通り理解しておくと,dinnerもまた格別においしくなるでしょう。さて,どんなご馳走ですか。 まず,最初の単語,Appetizerからです。このAppetizerはappetite(食欲・好み)と親戚関係にある語で「食欲をそそるもの」,すなわち,「前菜」という意味だと分かります。どんな前菜かというと,Smoked Nordic Salmonが目に入ります。Smokedは「煙で燻(いぶ)した」「燻製にした」です。Nordicはスキー競技のジャンプやクロスカントリー競技でおなじみの「ノルディック」で,ここでは「北欧の」ですね。Salmonは「サーモン」,すなわち,鮭ですね。要するに,「北欧製燻製鮭」ですが,それでは感じがでませんので,「北欧産スモークサーモン」としましょう。Sesame Dressingは「ごまのドレッシング」ですね。それに,Chasobaはローマ字で「茶そば」のことで英語になおすとGreen Tea Noodleとなります。前菜が出るなんてゴージャスですね。 さて,少し時間をおいて,フライトアテンダントが,重いカートから一人ひとりのテーブルの上にEntree「アントレ」(主菜)を置いてくれますが,その前にPlease
choose one of the following Entrees.とあるので,フライトアテンダントから尋ねられたとき,3つの主菜の中から1つだけ選んで伝えるわけですね。英語で聞かれますが,すべて聞き取れなくても,その場の雰囲気で分かります。好きなものを1つ選びましょう。おっと,その前にentreeですが,もともとフランス語なのでフランス語読みで「アントレ」と言います。英語ではメインディッシュを意味するので「主菜」となるわけです。 Filet of Beef ―――「牛ヒレ肉のステーキ」 どれもおいしそうですね。それぞれのタイトルの下に細かくpotato, rice, onion, mushroom, tomato, beansなどの単語が書かれています。興味のある方は,調べてみてください。 ちなみに,実際に飛んだ私たちは,肉が好きな生徒が「牛ヒレ肉のステーキ」を注文し,魚派は「フエダイのトマトソース煮」を注文しました。美味しくて機内食としては上々だったことを覚えています。 メニュー一覧をコピーして生徒に配ると,国際線のジェット機に乗った気分になり,単語を調べながら「バーチャル・デイナー」を楽しむ事ができるでしょう。また,外国旅行をされた先生方は立ち寄ったレストランのメニューをもらってきて,それをコピーして投げ込み教材にする事もできます。最近は,みなさん料理を食べるだけでなく,作ることにも興味があるようです。学生向けの新聞,Student Timesに料理のrecipe(レシピ)が英語で載っています。それを紹介したところ,実際にその料理を作って楽しんだと,何人かの生徒が言ってきました。英語の説明を見ながら作ったので,お母さんがいたく感心したそうです。小生の方針が理解されて嬉しく思いました。
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