平成29年度版 高等学校国語教科書

『精選 国語総合[改訂版]』 「応用の利く国語力」を身につける、国語教科書の新たなスタンダード。

A5判・400ページ  編集代表:中洌正堯・岩﨑昇一  教科書番号:国総338

精選国語総合の特色

◆現代文編 定評ある教材に加え、現在最も注目されている著者の作品をバランスよく配列。「読解から表現へ」では、「比較」「要約」など、読解を表現へ結びつける技能を抽出し、教材と関連づけて解説しています。
◆表 現 編 「教室でともに学ぶ」ということを大切にしながら、さまざまな活動をコンパクトにまとめました。現代文編の「読解から表現へ」ともリンクさせています。
◆古 文 編 中古・中世を中心に、国語総合で読んでおきたいジャンル・作品を網羅して配列。「文法から解釈へ」は、文法を学ぶことで解釈が深まることを実例をあげて解説し、文法を学ぶ意味を明らかにしました。
◆漢 文 編 漢文の基礎を確実に身につけられるよう、段階的に学習できる入門教材を設定しました。また、故事・漢詩・史話・思想・文章・小説と、主要なジャンルの定評ある教材をそろえました。

学習指導計画作成のために

シラバス案PDF ワード 一太郎
評価基準例PDF ワード 一太郎
編集の趣旨PDF ワード 一太郎

生徒用教材

●『精選国語総合 [改訂版]学習課題ノート』

B5判・152ページ ISBN978-4-385-53773-3
定価(本体600円+税)(予定)


教師用指導書

●『精選国語総合 [改訂版] 指導書』

①指導資料(7分冊)、②教師用教科書、③CD-ROM(教科書原文、構成・内容理解シート、語句・漢字学習シート、古文品詞分解シート、漢文書き下し文シート、古典口語訳シート、評価問題、実力問題、基本テスト、補充教材、発問例、学習課題ノート、漢文エディタを収録)、④朗読CD、⑤付属CD-ROM内容紹介

 

ISBN978-4-385-76197-8
定価 (本体25,000+税)(予定)


●『精選国語総合 [改訂版] 教師用教科書』

ISBN978-4-385-76199-2
定価(本体5,000円+税)(予定)

*教師用教科書は、教科書の紙面に、文章構造や要約、文法事項や 口語訳などを刷り込んだ、簡易版の指導資料です。


●『精選国語総合[改訂版] 指導資料PDFファイル版』

ISBN978-4-385-76198-5
定価(本体5,000円+税)(予定)

*指導書の中の「指導資料」(7分冊)の紙面をPDFファイルにしたものです。

『精選 国語総合[改訂版]』 目次          

☆日本語の響き

【現代文編】

一 随想 ぐうぜん、うたがう、読書のススメ 川上未映子
「待つ」ということ

鷲田清一

二 小説(一) 羅生門 芥川龍之介
ゴール

三崎亜記

『高校国語教育』巻頭エッセイを読む
 ◇読解から表現へ① 引用
三 評論(一) 水の東西 山崎正和
 ◇読解から表現へ② 比較
言語は色眼鏡である  野元菊雄
自然をめぐる合意の設計 関礼子
 ◇読解から表現へ③ 要約
四 詩  旅上 萩原朔太郎
サーカス 中原中也
I was born 吉野弘
石垣りん
 ◇読解から表現へ④ 調査
五 小説(二) 清兵衛と瓢簞 志賀直哉
青が消える 村上春樹
 ◇読解から表現へ⑤ レトリック
六 評論(二) 情報と身体 吉岡洋
「もの」の科学から「こと」の科学へ 池田清彦
コインは円形か 佐藤信夫
 ◇読解から表現へ⑥ 論理構成
七 短歌・俳句 その子二十――短歌十六首 与謝野晶子ほか
いくたびも――俳句十六句 正岡子規ほか
 ◇読解から表現へ⑦ オリジナリティー
八 小説(三) なめとこ山の熊 宮沢賢治
空缶 林京子
 ◇読解から表現へ⑧ 推敲
九 評論(三) なぜ私たちは労働するのか 内田樹
命は誰のものなのか 柳澤桂子
創造力のゆくえ 加藤周一
  ◇読解から表現へ⑨ 小論文を書く

【表現】

 

1 スピーチをする――対話型スピーチ 
2 話し合いをする――ビブリオバトル
3 プレゼンテーションをする――五枚のフリップを使って
4 ディベートをする――マイクロディベート
5 随筆を書く――一枚の写真から
6 手紙を書く――依頼の手紙
7 レポートを書く――見取り図をもとにして

8 意見文を書く――新聞投書
9 情報を読む――統計資料の読み方・扱い方
10 広告を読む――実用的な文章

☆読書の扉

☆現代評論を読むために

【古文編】

一 古文入門

児のそら寝(宇治拾遺物語)
 ◇文法から解釈へ① 古語辞典
 ◎古文を読むために① 歴史的仮名遣い/五十音図・いろは歌
検非違使忠明(今昔物語集)
 ◇文法から解釈へ② 用言
 ◎古文を読むために② 品詞分類/用言と活用形/動詞/省略
絵仏師良秀(宇治拾遺物語)
 ◇文法から解釈へ③ 接続助詞「ば」

 ◎古文を読むために③ 形容詞/形容動詞/係り結び/仮定条件と確定条件
二 物語

竹取物語
 かぐや姫の生い立ち/かぐや姫の成長
伊勢物語
 芥川/東下り/筒井筒
 ◇文法から解釈へ④ 助動詞
 ◎古文を読むために④ 助動詞
 ◎古文を読むために⑤ 助詞
 ◆古典の扉 平安時代の成人と結婚

三 随筆

徒然草 兼好法師
 つれづれなるままに/ある人、弓射ることを習ふに
 奥山に猫またといふものありて/ 丹波に出雲といふ所あり
 神無月のころ/花は盛りに
 ◇文法から解釈へ⑤ 助詞
 ◆古典の扉 古典の四季・美意識

四 和歌

万葉集・古今和歌集・新古今和歌集
 ◎古文を読むために⑥ 和歌の修辞

 ◆古典の扉 和歌――つながろうとする言葉
五 日記

土佐日記 紀貫之
 門出/忘れ貝/帰京
 ◆古典の扉 月と暦

六 軍記

平家物語
 祇園精舎/木曾の最期
 ◇文法から解釈へ⑥ 敬語
 ◎古文を読むために⑦ 敬語

七 紀行

奥の細道 松尾芭蕉
 旅立ち/白河/立石寺

 ◆古典の扉 古典における「旅」

【漢文編】

一 漢文入門

漢文の世界へ
漢文の構造と訓読の仕方
成句・格言を読む

 ◎置き字と再読文字
 ◆古典の扉 身近にある漢文

二 故事成語

推敲(唐詩紀事)
漁父之利(戦国策)
借虎威(戦国策)
蛇足(戦国策)
 ◆古典の扉 漢和辞典の活用

三 漢詩

春暁 孟浩然
静夜思 李白
江雪 柳宗元
送元二使安西 王維
黄鶴楼送孟浩然之広陵 李白
涼州詞 王翰
春望 杜甫
登岳陽楼 杜甫
香炉峰下、新卜山居、草堂初成、偶題東壁 白居易
 ◎漢詩の表現

四 史話

鶏口牛後(十八史略)
先従隗始(十八史略)
晏子之御(史記) 
 ◆古典の扉 歴史を記録する

五 思想

論語・孟子
 ◆古典の扉 孔子と門人

六 文章 雑説 韓愈
七 小説

復活 干宝
 ◆古典の扉 読み継がれる「小説」

☆古典を読むということ 竹西寛子

□付録
  常用漢字表
  古典文法要覧
  古典文学史年表
  漢文の基本形式
  漢文参考略年表
  近現代文学史年表
  古時刻・古方位ほか/装束/住居・調度/平安京条坊図ほか/京都付近地図ほか
  旧国名・都道府県名対照図/中国参考地図
  

『精選 国語総合[改訂版]』編集委員(所属は、2016年3月現在)

中洌正堯 兵庫教育大学名誉教授
岩﨑昇一 東京都立国際高等学校
赤井益久 國學院大學
阿部公彦 東京大学
安藤延明

高槻中学校・高等学校

石村貴博 専修大学
大島 晃 上智大学名誉教授
大高知児 中央大学附属中学校・高等学校
風間誠史 相模女子大学
小池保則 武蔵高等学校中学校
小島 昇 千葉県立富里高等学校
齋藤 祐 中央大学杉並高等学校
澤口哲弥 三重県立津西高等学校
下山大介 駒場東邦中学校・高等学校
杉山志津恵 公文国際学園中等部・高等部
髙野光男 東京都立産業技術高等専門学校
瀧 康秀

清泉女学院中学高等学校

田口かおる 東京都立豊多摩高等学校
田中尚子 愛媛大学
戸塚 学 常葉大学
長尾直茂 上智大学
中村ともえ 静岡大学
奈良部真樹子 千葉県立船橋芝山高等学校
早川香世 東京都立深川高等学校
福家俊幸 早稲田大学
細谷敦仁 東京都立八王子東高等学校
松下愛理 東京都立上野高等学校
宮岡良成 会津大学
宮川健郎 武蔵野大学
安田正典 名古屋市立富田高等学校
柳 宣宏 湘南白百合学園中学校・高等学校

表紙・本文デザイン 中垣信夫+林 映里[中垣デザイン事務所]