教科書Q&A

  • 教科書の難易度はどうなっていますか。
    『Let’s Try!』からスムーズに移行できるレベルにしています。語句や表現は中学年で既習のものを積極的に使い、新しく学習することと合わせてスパイラルに配置して、何度も触れることで無理なく身につけられるよう配慮しました。言語材料は2〜3パートに分けて学習を進めるように配置し、スモールステップで積み上げていけるようにしました。
  • 語彙はどのように選定されていますか。
    『Let’s Try!』で学習した語句や表現から、基礎となる語彙リストを定めました。そこに、5・6年生で学習する題材や言語材料で使われる語から、頻度の高いものを選んで加えました。その際、外来語として馴染みのある語や児童が使いたくなる語を積極的に取り入れることで、日本語と英語のことばの違いに気づいたり、語彙学習の負担を軽減したりできるように配慮しました。
  • 学んだことを繰り返し学習する工夫はありますか。
    STEPで学習したことがJUMPの活動や、ABC Fun Box、Story Timeにつながる構成になっています。また、STEPの各Lessonは毎時Panoramaからスタートするので、前時の学習を思い出しながら取り組むことができます。各Lessonの偶数時には、奇数時で学習した表現を復習する時間を設けています。Small Talkでは、当該Lessonのテーマに関連した既習表現でやり取りできる話題を設定し、教科書で学習した表現に何度もスパイラルに触れられるようにしました。
  • 主体的・協働的な学習にどのように対応していますか。
    HOPで自らのゴールを設定し、そのゴールに向かって主体的に学習を進めていけるようにしました。Hello, World!、別冊絵辞典My Dictionary、二次元コードからアクセスできる教科書ウェブサイトで提供される豊富な資料などを主体的に活用することで、学びを深めることができます。また、JUMPでは発表活動の前に児童同士で練習する時間を設け、アドバイスし合ったり、友だちの発表のよいところを自分の発表に取り入れたりするなど、協働的に学習を進めることができるようにしました。JUMPの配当時間は2時間ですが、調整して4時間にしたり、JUMP Plusを扱うことで目的や場面、状況を変えた活動にすることができ、より協働的に学習を進めることができます。
  • CAN-DOの設定や授業のふりかえりは何を使っておこなえばよいですか。
    教科書巻末に「英語でこんなことができた!」、別冊絵辞典My Dictionaryに「英語でできること【CAN-DO】」のページを設け、学習する内容を整理しています。また、これらをもとに毎時間のめあてを設定しており、そのめあてに対するふりかえりをおこなう「ふりかえりシート」を用意しています。「ふりかえりシート」は二次元コードでも提供します。
  • 別冊絵辞典My Dictionaryはどのように使えばよいですか。
    別冊の絵辞典であるMy Dictionaryは2年間を通して使うことができます。カテゴリーごとに分類され、絵とともに4線上に示された語句は、児童が活動の中で自分が表現したい語句を主体的に探したり、Word Chantの語句を参照したりできるほか、「書くこと」の活動の書き写しに使うことができます。二次元コード・学習者用デジタル教科書からアクセスできる教科書ウェブサイトや学習者用デジタル教材では、語句の音声を聞くことができます。また、デジタル教科書・教材では絵や文字を好きな大きさに拡大することができるので、文字の形や4線上の位置を詳細に確認することができます。(My Dictionaryの詳細は『内容解説資料』22ページをご覧ください)
  • どのように評価しますか。
    Lesson単位ではなく、教科書全体で3観点×5領域を網羅的に評価できるようにしました。
    JUMPでめざす姿をもとに、バックワードデザインで指導場面と評価場面を設定しました。形成的評価と記録に残す評価を明確に区別し、指導書では、形成的評価の場面で規準に到達していない場合の指導方法を提案しています。また、記録に残す評価に際しては、児童に配布する評価基準のワークシートを用意するほか、先生方には採点用シートを用意します。(評価についての詳細は『内容解説資料』38〜39ページ、冊子『CROWN Jr. 評価のポイント』をご覧ください)
  • 指導と評価の一体化を意識した授業展開はどのように工夫していますか。
    指導場面と評価場面を明確に設定し、評価場面と位置づけたJUMPでめざす姿をもとに、バックワードデザインでSTEPの各Lessonを設定しました。
    語句や表現に何度も出会うように、言語材料を意図的に配置してスパイラルに学べるようにし、教科書の提示順に学習を進めればJUMPの発表活動につながるようになっています。
    形成的評価の場面を適宜配置し、Small Talkなど、「指導が必要」と判断した場合の指導場面を設定しており、指導書ではその具体的な指導方法を提案しています。
  • 教科書の二次元コードでは、どのような内容が提供されていますか。
    2学年にわたって、176か所、955種類のさまざまなコンテンツを提供しています。児童一人ひとりの学習状況や興味・関心に応じて、個別に最適な学びをサポートします。自分のペースで学びを深め、それぞれに確かな力をつけることができます。詳しくはデジタルパンフレット、または以下のリンク先をご覧ください。
    https://tb.sanseido-publ.co.jp/06cjpr/digital/
  • 個別最適な学習に対応している箇所はありますか。
    児童一人ひとりが自分のペースで学習できるコンテンツを、二次元コード・学習者用デジタル教科書からアクセスできる教科書ウェブサイトや学習者用デジタル教材で提供します。HOPや、LessonのLet’s Try、JUMPには活動のイメージをつかむためのモデル動画を、Panoramaにはその単元の場面や状況を理解するためのPanorama Talkの音声を収録しており、繰り返し視聴することができます。そのほかにも別冊絵辞典My Dictionaryに掲載の語句はすべて二次元コード・学習者用デジタル教科書からアクセスできる教科書ウェブサイトやデジタル教材で音声を聞くことができ、児童の自由な発話をサポートします。さらに、学習者用デジタル教材ではゲーム感覚で楽しく語句や表現を学習できるコンテンツを用意しています。(個別最適な学習に対応した教材の詳細は『内容解説資料』42〜43ページをご覧ください)
  • 指導者用、学習者用デジタル教科書・教材の機能について教えてください。
    学習者用デジタル教科書には教科書紙面の拡大縮小、ペン機能、すべての漢字のルビ表示機能、読み上げ音声が搭載されているほか、インターネット環境があれば教科書ウェブサイトへ容易にアクセスすることが可能です。
    学習者用デジタル教材には教科書ウェブサイトで提供するすべてのデータのほか、①語句・表現の学習用ゲーム、②ポートフォリオ機能、③追加のモデル動画などが搭載されています。指導者用デジタル教科書(教材)には、これらに加えて、指示文の英語での発話音声、児童への問いかけの例など、指導に必要な素材を豊富に用意しています。(デジタルコンテンツの詳細は『内容解説資料』40〜41ページをご覧ください)
  • 英語専科でない教員への配慮はありますか。
    Lessonは、教科書の提示順に進めていくと、インプットからアウトプットへ自然に流れる構成になっています。また、決まった活動が決まった位置に配置されているので、英語専科でない先生にはもちろん、児童にとっても学習の流れがわかりやすくなっています。 指導書やTeacher’s Book(朱書)では、基本的な授業展開や評価の仕方、英語での発話例を豊富に掲載していますので、安心して授業に臨むことができます。
    そのほか、指導者用デジタル教科書(教材)では、英語での発話例に加え、教科書の日本語指示文を英語にしたものの音声も搭載しています。
    また、指導書分冊の『活動アイデア集』では、語句の導入や確認、表現の確認や練習などに効果的な活動や、デジタル機器を使っての活動アイデアを提案しています。
  • ALTとのティームティーチングに、どのように対応していますか。
    指導書分冊に年間カリキュラムや指導案を英訳した『ALT用指導書』があります。これを参考にすることで、授業者とのティームティーチングをスムーズに進めることができます。また、Teacher’s Book(朱書)には教科書の日本語指示文の英訳を掲載しています。
  • 2学期制でも対応できるでしょうか。
    2学期制であっても長期休暇は1年間に3回ありますので、各Unitは、その休暇を目安に振り分けていただけます。
    評価については、JUMPをおこなうタイミングを学期末に遅らせるなど柔軟な扱い方について指導書に示しています。JUMPはいくつかのLessonが終わったあとに、それまでに経験した語句や表現を駆使しておこなう設定ですので、扱うタイミングを変えるなどしても、問題なく活動していただくことが可能です。
  • ALTや専科教員がいなくても授業はできますか。
    指導書や指導者用デジタル教科書(教材)には、指導をする際に参考になる資料(指導案、Teacher Talkの例、各種ワークシートなど)や音声を豊富に収録しています。特に、指導者用デジタル教科書(教材)は授業をスムーズに進められるための機能をたくさん搭載していますので、担任の先生おひとりでも豊かな授業をおこなっていただけます。
  • 書体はどのようなものを使用していますか。
    主に使用している書体はCJ GothicとNC Gothicです。CJ Gothicは書き写しの見本用書体で、書く活動が中心となるコーナーをはじめ、多くの英字部分で使用しています。NC Gothicは主にレッスンタイトルで使用していますが、児童が混乱しないように、手書き文字に似せた形にしています。CJ GothicとNC Gothicは中学校の教科書でも使用しており、小中のゆるやかな接続を助けます。上記2種類以外にも、楽しみながら英語の文字に触れられるよう、コーナーロゴなどに数種類の書体を使用しています。
  • なぜLessonの授業は毎時間パノラマから入るのですか。
    毎回パノラマから入ることによって、何度も繰り返し音声を聞くためです。パノラマは楽しいイラストで多彩な活動ができるので、ウォームアップに最適です。児童は少しずつ聞き取れることが増えていき、力がついていくのを実感することができます。
  • パノラマは毎時間どのように扱えばよいのでしょうか。
    パノラマの基本的な指導手順は指導書で提案します。また、それぞれのLessonでは第1時〜第6時(Partが2つのLessonでは第1時〜第4時)に、焦点をどこに当て、児童とどんなやり取りをしたいかの提案をしています。詳しくは『CROWN Jr. 教師用指導書ダイジェスト』44ページをご覧ください。
  • 歌は何曲入っていますか。
    教科書のABC Fun Box「みんなで歌おう」で、2学年で全6曲を紹介しています。そのほかに、ABC Songと、英語の文字がもつ音を学習するためのABC Chantも収録しています。また、指導者用デジタル教科書(教材)には曜日の歌など、児童が3年生から慣れ親しんだ曲を収録します。
  • JUMPのモデル動画は用意されますか。
    ひとつのJUMPにつき、モデル動画3本を用意します(教科書紙面ではHOPにスクリーンショットが掲載されます)。二次元コード・学習者用デジタル教科書からアクセスできる教科書ウェブサイトで視聴することができます。また、学習者用デジタル教材および指導者用デジタル教科書(教材)では、ひとつのJUMPにつき追加のモデル動画1本を用意します。
    ほかに、Let’s Tryのやり取りのモデル動画も用意します。
  • モジュールにも対応しているのでしょうか。
    対応しています。HOP、Lesson、JUMPで1時間を配当しているページには大きく3つの活動を配置していますので、それぞれを15分に分けることができます。
  • 自律的学習者を育む工夫はされていますか。
    HOPでUnit全体の見通しをもって自らのGoalを定め、そのGoalに向かって学習を進める構成にすることで、自律的学習者を育てることができるようにしました。また、その補助として、学習者用デジタル教材ではポートフォリオ機能を搭載し、自分が話した英文を書き溜めておいたり、毎時のふりかえりを一元化して閲覧したりすることができます。
  • 3・4年生での外国語活動とのつながりはありますか。
    『Let’s Try!』で学習した語句や表現を既習語・既習表現として位置づけ、教科書の中で積極的に使っています。また、5年生の冒頭には「英語で言ってみよう」を設け、『Let’s Try!』で学習した語句や表現を復習できるようにしています。
  • 発達段階に応じた言語活動の工夫はどれくらいされてますか。
    活動は、児童の興味・関心に沿ったものになるよう心がけました。また、パノラマは児童に身近で共感できる場面を選んでいます。Hello, World!では地域社会や社会科との連携も図るなど、発達段階だけではなく、他教科の学習段階にも応じた内容になるよう工夫しました。
  • 語彙はどのように学ぶようになっていますか。
    さまざまな手段で語彙を学べるように工夫しました。
    パノラマには、そのLessonのターゲット表現でよく使う語句を10個程度示しました。これらの語句に加え、そのほかパノラマに描かれているものは、二次元コード・学習者用デジタル教科書からアクセスできる教科書ウェブサイトやデジタル教材で音声を聞くことができます。
    各LessonにはWord Chantを配置しています。活動で使う語句をリズムにのせて口ずさみながら学習することができます。また、Word Chantの語句と絵をマッチングさせる学習用ゲームを用意します。
    別冊絵辞典My Dictionaryは、二次元コード・学習者用デジタル教科書からアクセスできる教科書ウェブサイトやデジタル教材を使うことで音の出る絵辞典になり、単語一つひとつの音声を選んで聞くことができます。
  • メインキャラクターやナビゲーションキャラクターの名前の由来を教えてください。
    メインキャラクターのひとりである小島淳は、ローマ字で書くとKojima Junとなります。jは日本語の「し」に形が似ていることもあり、児童に定着しにくい文字と言われています。このjを目にし耳にする機会を多く設けることで、児童に定着することを期待しています。また、「じ」は訓令式ではziと書き、ヘボン式ではjiと書きます。こちらも、たくさん触れる機会を作ることで、英語ではヘボン式を使うことを喚起できるようにしました。
    ナビゲーションキャラクターはモーナ(サル)、ポラリン(北極グマ)、シュービル(ハシビロコウ)の三人がいます。モーナはスペイン語のサルの女性形から、ポラリンとシュービルはそれぞれ英語のpolar bearとshoebillから名づけられています。
  • 表紙のコンセプトは何ですか。
    5年生は「出発」「出航」をテーマとしました。教科としての外国語という大海原に、みなで漕ぎ出すというイメージです。
    6年生は「旅立ち」「飛翔」をテーマとしました。小学校の学習を糧として、中学校へ向けて飛翔していくというイメージです。
  • JUMP Plusについて教えてください。
    JUMPでおこなった発表を元に、類似の別の活動をおこなうのがJUMP Plusです。JUMPで満足のいく発表ができた児童はさらなる高みを目指して、JUMPで改善点を見つけた児童はやり直す機会として、JUMP Plusに取り組むことができます。類似の別の活動をおこなうとき、思考・判断・表現が活性化されることが期待できます。
  • 児童の意欲を維持するのが難しいです。どんな工夫がありますか。
    ユニットやレッスンでの目標が明確に設定されているので、児童が目的意識や見通しをもつことができ、主体的に意欲をもって学習に取り組むことができます。二次元コードからアクセスできる教科書ウェブサイトにUnit単位のロードマップやLesson単位のふりかえりシートを用意するなど、児童のモチベーションを保つ工夫をしています。
  • ワークシートなどの指導用資料のデータには、どんなものがありますか。
    指導用資料はワークシートのほか、指導案、評価資料(採点用シート、配布用ルーブリック、レッスン末テスト、ユニット末テストなど)、音声スクリプト、ピクチャーカード、書体、投影用紙面データなどのデータを収録しています。
    また、教科書の活動に必要な音声も収録しています。
    詳しくは『CROWN Jr. 教師用指導書ダイジェスト』48ページをご覧ください。
  • 指導書以外に、サポートはありますか。
    ご採用校専用サイト「ことまな学校サポートサイト」から指導書付属データ以外にも指導に便利なデータをダウンロードすることができます。また、学校ごとに問い合わせフォームを用意していますので、お気軽にお問い合わせいただくことができます。
    (ご利用にあたりましては、指導書の購入が必要です)
  • 移行措置資料はありますか。
    2023年秋頃にホームページにアップ予定です。

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