読解力と表現力を高める SDGs 英語長文 Core

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SDGsで掲げられている17のゴールをまんべんなく学習！

「SDGs英語長文」シリーズの続刊！
より易しい英文を通じて、SDGs*についての理解を深める英語長文問題集！
*SDGs…「Sustainable Development Goals（持続可能な開発目標）」の略称。
　　　　世界が抱える問題を解決し、持続可能な社会をつくるために世界各国が
　　　　合意した17の目標と169のターゲットからなる。

竹下厚志著
2021年2月8日発行
定価825円（本体750円＋税10％）
B5　本冊112ページ（別冊解答・解説96ページ）
978-4-385-26178-2

［付属品］
・音声無料提供（ことまなS）
・指導用CD-ROM（本文データ、バラ解答PDF）
・指導用音声CD

学習参考書教科書準拠採用品店売品

読解力と表現力を高める SDGs 英語長文

はじめに
目次

はじめに

◆世界人権宣言

　“すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。”

　この言葉は1948年に定められた「世界人権宣言」の第1条で述べられていることですが、地球上に住む私たち一人一人は誰一人として欠けることなく、大切に扱われるべき存在であることを表しています。歴史的に、民族差別による殺戮、他国への侵略など多くの人権が踏みにじられてきたことを反省して、世界が共通して初めて人権の大切さ認識した瞬間でした。

　しかし、残念ながら、今の現実はそうではありません。生まれた国が紛争に明け暮れていたり、衣食住がままならない慢性的な貧困状態であったりします。一つの国の中でも埋めがたい貧富の格差があったり、さまざまな差別によって苦しんでいる人がいたり、絶望的な孤独に追いやられている人もいます。

◆地球市民として

　みなさんは、自分以外のほかの人がどれだけ幸せなのかなと考えたことはありますか。もし、学校の友人や家族が何かに困っているなと感じた時、あなたはどうしますか。何らかの援助の手を差し伸べますか、それとも見て見ぬふりをしますか、関わりたくないと思いますか。

　私たち一人一人は地球という「同じ家」に住む者同士という感覚を身につけ、誰一人置き去りにしない（No one will be left behind.）という考えをもち、行動を起こしてほしいと願います。

◆SDGsを学ぶ意義

　SDGsを学ぶことは「他の人の立場に立つ（Put yourself in someone else’s shoes）」ということです。日本に住んでいろいろなものが手に入り、またいろいろなことを楽しむことができる快適な日々の生活はもしかしたら誰かの犠牲に成り立っているのではないかという視点を持ってください。

　SDGsは日本に住むみなさんの今の生活、そして未来の生き方と直接関係する内容です。地球市民として世界のどこかで絶望に追い込まれた人々のことを考えることができる感性・想像力をSDGsの学習を通して磨いてください。

　また、英語を通してSDGsを学ぶことは世界の現実をより深く知り、世界の人々の思いを感知するために非常に意義のあることです。英語は世界とつながることができる強力なツールです。世界中の人々と今の世界、これからの世界について議論して、意見を共有してください。

　“理性と良心”をもつ私たちが、“同胞の精神をもって”お互いが相手の幸せを思って共に行動し、この地球に住む一人一人が自分の描く夢に向かってまい進できる社会の実現を目指しましょう。

神戸龍谷中学校高等学校

竹下厚志