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三省堂高校英語教育 2002年春号
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連載コラム−英国便り1アジアの香り

同志社女子大学
飯田 毅

 この店に入ってみよう。やや古い英国特有のテラス・ハウスを改造した店舗である。外から中はあまりよく見えない。近寄ってみると、ウインドーには海外向けの安いテレフォン・カードの宣伝ポスターが無造作にたくさん貼ってある。よく見ると、アジア・南アメリカ・アフリカ諸国に格安の値段で電話が掛けられるカードである。何と、国内にかけるよりはるかに安い。中に入ると確かに様々な商品が並んでいる。新聞、雑誌、食品(生鮮食料品)、文房具、酒類、惣菜等が所狭しとぎっしりと並んでいる。間口が狭いわりに、奥行きが広い。品揃えがおもしろい。英国産の食品より、アジア、アフリカ産の食品が多い。米も、インド産、タイ産と実に多様である。私の知らない香辛料もたくさん並んでいる。ところで、さっきから気になるこの匂いは何だろうか? そう、アジアの香りだ。新聞を取り、支払いにレジに行くと、店員が座ったままで Hello と声を掛けてくれる。このような店舗の店員のほとんどが南アジア系の移住者である。写真の彼は、パキスタン出身である。先に移住した叔父を頼って英国に来たようだ。

 戦後、英国は経済の発展のために、多くの移住者を受け入れた。そのため、特に南アジア、アフリカ、カリブ海沿岸諸国等の旧植民地からたくさんの人々が英国に移り住んだ。その多くの人々が従事している仕事が、このような個人経営の商店の店主、タクシーの運転手、そして take away 業である。10年前には、英国で15,000あったこのような店舗が、現在では11,500店に減ってしまった。その減った理由は、大規模スーパーの24時間営業と移住者の二世がこのような仕事を避けるためである。英国の都市は多民族国家と言ってもいいほどたくさんの人種が住んでいる。それらの人々の生活に欠かせないのが、このような小さな商店である。

 昨年7月、多民族が住む England 北部の町 Bradford で起こった暴動は、実に悲しい出来事であった。この事件を調査した政府白書は、異なる民族間の亀裂を指摘し、交流を進め、共通の言語として「英語」を使うことを奨励している。政治、経済、宗教等の違いが特に争いの原因となる場合が多い、ただし言語の違いそのものがそのような問題を引き起こすことは稀である。


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