現場の先生の実践から生まれた小学校英語活動アイディア集。コピーして使える絵カードや児童の理解を深めるワークシートなどを使って楽しく取り組める英語活動のヒントを豊富に紹介する。授業後に活動のふり返りができ、まとめておくと評価の資料にもなる「ふりかえりシート」付き。
編著者
斎藤栄二 (さいとう えいじ)
福島県生まれ。福島大学卒業。ハワイ大学大学院修士課程修了。小学校、中学校、高等学校教諭、福島県教育センター、桜の聖母短期大学、京都教育大学、平安女学院大学を経て、関西大学英語教育連環センター長。2007年4月より京都外国語大学特任教授、関西大学英語教育連環センター特別顧問。京都教育大学名誉教授。中学校英語教科書『NEW CROWN』、高校英語教科書『ORBIT English Reading』の編集委員を歴任。著書に『基礎学力をつける英語の授業』(三省堂)ほか多数。
竹内理 (たけうち おさむ)
兵庫県生まれ。神戸市外国語大学大学院(英語学)、米国モントレー大学院(英語教育学)修了。兵庫教育大学より博士号(学校教育学)取得。現在関西大学大学院外国語教育学研究科・外国語教育研究機構教授。大阪府高槻市、箕面市、枚方市、島本町などの小学校・中学校の英語授業アドバイザーも務めている。中学校英語教科書『NEW CROWN』編集委員。著書に『より良い外国語学習法を求めて―外国語学習成功者の研究―』 (松柏社)ほか多数。
執筆者
葛葉哲哉 |
高槻市立大冠小学校 |
真田惠美子 |
元吹田市小学校英語指導員 |
鈴鹿郁子 |
豊中市立第二中学校 |
玉島淳子 |
京都教育大学附属京都小学校 |
畑田 文 |
箕面市立西小学校 |
直山木綿子 |
京都市総合教育センター |
福田美也子 |
神戸市立魚崎小学校 |
目次 [3・4年生用]
はじめに
この本について
1 Hello. (あいさつをする)
1-1 世界のあいさつを知ろう
1-2 ジェスチャーをつけて世界のあいさつをしてみよう
2 Are you 〜? (感情についてたずねる、答える)
2-1 Make a happy face!
2-2 “How are you?”リレー
2-3 クラスメートの今の気もちは?
3 What's this? (何かをたずねる、答える)
3-1 何のどうぶつ?
3-2 何の形かな?
3-3 Let's play どんじゃんけん
4 Do you have 〜? (持ちものについてたずねる、答える)
4-1 持ちものチェック!
4-2 Go Fish
4-3 クラスのみんなのことを知ろう
Column 1 教室にあるものを英語で言えますか?
5 What do you like? (好みをたずねる、答える)
5-1 お手玉とりゲーム
5-2 食べものかるた
5-3 すきな野菜・くだもの調べ
6 Can you 〜? (できることについてたずねる、答える)
6-1 命令文すごろく
6-2 Can you do this?
6-3 What animal am I?
Column 2 間違えやすい英語
7 Where do you live? (住んでいる場所をたずねる、答える)
7-1 かるたで遊ぼう
7-2 どうぶつ当てゲーム
7-3 どうぶつクイズを作ろう
8 Where is〜? (道案内をする)
8-1 道案内すごろく
8-2 たからをさがせ!
8-3 どこに行くの?
9 How many 〜? (数をたずねる、答える)
9-1 いくつかな?
9-2 いくつになるかな?
9-3 わたしのおうちはどれ?
10 Let's go! (誘う、交通手段を示す)
10-1 のりものかるた
10-2 パートナーといっしょに行こう!
10-3 わたしは旅行代理店!
Column 3 ALTと話そう
●英語活動Q&A
●英語スキルアップ術
●Classroom English
●やる気にさせるウォーミングアップ
●英語活動を盛り上げる10のアイテム
●子どもと一緒に楽しめる絵本
●単語リスト
目次 [5・6年生用]
はじめに
この本について
1 I’m 〜. Are you 〜? (自己紹介、相手のことをたずねる)
1-1 シークレットワード・ゲーム
1-2 どんなお仕事でしょう?
2 What's this? (何かをたずねる、答える)
2-1 箱の中味は何でしょう?
2-2 What's this? インタビューゲーム
3 What 〜 do you like? (好みをたずねる、答える)
3-1 だれか当てよう!
3-2 「大好きランキング表」を作ろう!
4 Do you have 〜? (持ちものについてたずねる、答える)
4-1 何枚とれた?
4-2 持ちもの表を作ろう!
5 Can you 〜? (できることについてたずねる、答える)
5-1 できる、できない、だれのこと?
5-2 当たってビンゴ!とくいわざ
5-3 英語で体育?やってみよう!
6 Where do you live? (住んでいる場所をたずねる、答える)
6-1 たてものビンゴ
6-2 みんなで作ろう!校区地図
7 Who is this? (誰かをたずねる、答える)
7-1 Who is this? インタビューゲーム
7-2 Three-hint Quiz
8 It has 〜. (ものの特徴についてたずねる、答える)
8-1 ハエたたきゲーム
8-2 動物クイズ大会
9 What are these? (複数のものについてたずねる、答える)
9-1 カラカラ、何の音?
9-2 何の仲間でしょう?
10 How many 〜? (数をたずねる、答える)
10-1 いくつかな?かるたで遊ぼう
10-2 いくつ持ってる?
10-3 正解はいくつ?
Column 1 それはbananaではありません
11 What are you doing? (何をしているかをたずねる、答える)
11-1 何をしているのかな?
11-2 世界の子どもたちは今何してる?
11-3 ジェスチャーゲーム
Column 2 Onは「〜の上」だろうか
12 What time is it? (時間についてたずねる、答える)
12-1 世界の各地は今何時?
12-2 伝言ゲーム
12-3 「何時に何する?」インタビュー
13 How do you go to 〜? (交通手段についてたずねる、答える)
13-1 クイズでオセロ
13-2 はやく行こうよ、遊園地へ
13-3 ツアーを企画しよう
14 I want to 〜. (ほしいもの、なりたいものを伝える)
14-1 買い物ゲーム
14-2 ほしい物は何ですか?
14-3 My Dream
Column 3 他教科と連動した英語活動のための英語
●先生たちが語る、英語活動のポイント
●単語リスト
はじめに
1.「小学校英語 学級担任のための活動アイディア集」は、学級担任が児童と行う英語活動を念頭において作成されました。
小学校での英語活動の必修化が視野に入りつつあります。その活動を有効に進めるためにネイティブスピーカーや、英語の力のある社会人の協力を得ることも大切なことですが、それらの人々の協力を常時確保することが期待できるとは限りません。学級担任が主となって行う英語活動が大きな流れとなってくることは避けられないでしょう。
その時に悩むことは、教材の準備や指導方法が、学級担任の負担として重くのしかかってくることです。本アイディア集は学級担任のそういう悩みを軽減し、その悩みに応えることを目的として作成されました。
2.小学校の英語活動に、日々工夫を重ねておられる実践家を結集して、本アイデイア集を作成しました。
本アイディア集が、単なる理論から作り上げたものにならないようにするために、日々小学校の教室で英語活動の実践に力を尽くしておられる次の先生方のアイディアを結集しました。
アイディア集執筆者(五十音順)
葛葉哲哉 (高槻市立大冠小学校)
真田惠美子 (元吹田市小学校英語指導員)
鈴鹿郁子 (豊中市立第二中学校)
玉島淳子 (京都教育大学附属京都小学校)
畑田 文 (箕面市立西小学校)
直山木綿子 (京都市総合教育センター)
福田美也子 (神戸市立魚崎小学校)
とりまとめ
斎藤栄二(関西大学)
竹内 理(関西大学)
3.作り上げたアイディア集の内容は、それぞれの教室で実際に使った上で、その有効性を検討し、その後メンバー間での討議を重ねて完成いたしました。
ここに掲載されたアイディアは、実際に教室で活用していただくとわかりますが、
(1)どういう教材をどういうときに使うのがよいのか
(2)どう楽しくさせるか
(3)どのようなプロセスで定着させるか
という授業の大切な要素に応える構成といたしました。
4. 中学年用と高学年用を準備しました。
中学年を対象とした「3・4年生用」、高学年を対象とした「5・6年生用」を準備しました。先生がたのご担当の児童のレベルに応じて、柔軟な使い方ができるように工夫しました。
5.「カード」「ワークシート」「ふりかえりシート」に特徴があります。
小学校英語活動が週1時間行われる可能性が高まっています。そうなりますと小学校での活動内容も、ただ楽しくゲームだけやっているという訳にはいかなくなるでしょう。ある程度の「定着」ということが求められるようになると思われます。その対策として、
(1)「カード」を準備しました。
カードを有効に活用すると大きな力を発揮します。先生方がカードを自作するとなると、かなりの労力とエネルギーを必要とします。執筆陣は力を結集して「先生方に使っていただけるカード」の作成をしました。活用して頂ければこんなに嬉しいことはありません。
(2)「ワークシート」を準備しました。
小学校英語活動のポイントの一つは、言葉の理屈を教えこむことではなく、児童に楽しいタスクに参加させることによって、英語を自然に身に付けさせることです。私たちはそのための教材として「ワークシート」を用意しました。それぞれのワークシートは、実際の小学校の教室で使ってみて練り上げたものです。
(3)「ふりかえりシート」を準備しました。
これは基本的には、個々の児童の復習活動になりますが、堅苦しいモノではなく、イラストを多用して楽しくふり返りができる構成にしました。また、評価の資料として活用できます。これからの小学校英語活動を考えた上での対策です。十分なご活用を期待しています。
以上、「カード」「ワークシート」「ふりかえりシート」は、ほとんどの活動ユニットに準備してあります。それらは先生方がコピーしてすぐに使える形にいたしました。各ユニットの活動と評価と連動させながら、スパイラル方式に、児童の力の向上が計れるようにデザインしました。先生がたのご利用を願うばかりです。
2007年 3月
編著者代表
斎藤栄二(関西大学)
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