入試対策にとどまらず、英作文の楽しさ、奥深さを感じられる一冊!
英作文を対談形式で解説。実際の入試問題などに対し、両著者がそれぞれの解答を用意し、そこに至ったプロセスを対談の中で明らかにする。
木村達哉・柴原智幸 著
定価1,210円(本体1,100円+税10%)
仕様 A5 184ページ
ISBN 978-4-385-26049-5
2018年2月20日 発行
木村:英作文の本って難しいんですよね。この本も、もし全部1人で書いていたとしたら、すごい平べったい、読むのが疲れる感じになってしまうと思うんです。
柴原:そうですね。もちろん情報の密度は高くなるかもしれませんが、大事なのは読む人がそれをスーッと受け取ってくれるかということですからね。密度が高ければいいかというと、濃度が高すぎて消化吸収できないことも場合によってはありますからね。
木村:それと、この本は1つの問題に対して、僕と柴原先生の2人の解答があるんですけど、それを見た高校生が、「おまえら、プロやからこう書けるんやろ」「俺はこんなん書けないわ」という反応をすることも多いと思います。実際、市販されているほとんどの問題集が、まさにプロの人が作ったそういうものなんですよね。もちろんそれはいいんですけど、そもそも、そこに至ったプロセスを知ってもらうほうがすごい大事やないかなと思います。
柴原:むしろそこが知りたいですよね。
木村:「どうしてこんな日本語にしたんや?!」とか、「どうしてここは、この冠詞が使われているんだ?!」というのは僕らの対談を読んでもらえればわかると思います。そのプロセスがわかる本を作りたかった。
柴原:その通りですね。
木村:読者の人たちには、「この日本語に対してはこの英語なんだな」ではなくて、「英語をつくる」というのはどういう作業なのかということを、体感してもらえればうれしいかなと思います。
柴原;そうですね。今までの本では、プロやネイティブの書いた英文の成果物だけが示されていて、一番肝心な部分はブラックボックスだったと思うんですよ。このブラックボックスの中が、木村先生との対談を読んでいただくことで、だいぶブラックじゃなくなるんじゃないかと思います。そこがこの本の大きな意義の1つかなと。
木村:そうですね。僕らもかなり苦しみましたので、読む人たちにも苦しんでいただいて(笑)。
柴原:ぜひいっぱい苦しんでいただきたいですね(笑)。
木村:その苦しみを対談の中から読み取ってください。一冊終わるとかなりの問題をこなしたことになると思いますけど、僕としてはそこで終わるんじゃなくて、本の中で使われた表現を自分も使ってみようという思いで読んでもらいたいですね。
柴原:わかったと思ったものを自分で使ってみる。そこで、初めて血肉になる。
木村:そうですね。僕たちの与太話も楽しみながら(笑)。
柴原:同じ場所にいて、隣で一緒に取り組んでいる感じでやっていただければなと思います。
はじめに
本書の構成・使い方
第1部
主語と動詞1
主語と動詞2
主語と動詞3
主語と動詞4
主語と動詞5
時制1
時制2
時制3
時制4
時制5
冠詞1
冠詞2
冠詞3
冠詞4
冠詞5
和文和訳1
和文和訳2
和文和訳3
和文和訳4
和文和訳5
COLUMN ①
第2部
発展問題1
発展問題2
発展問題3
発展問題4
発展問題5
発展問題6
発展問題7
発展問題8
発展問題9
発展問題10
COLUMN ②
第3部
入試問題1
入試問題2
入試問題3
入試問題4
入試問題5
おわりに