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| まず,Section 2の文章全体を通して,問いを2つ,つくろう。どんな問いでもかまいません。次に,2人1組のペアになって,できた問いを交換しよう。交換した問いについて,分からないところがあったら,相手にどんどん質問して,問いの意図を理解しよう。 | ||
この活動はかなりレベルが高いものなので,ペアを組むときは,なるべく自然な形で,英語が得意な生徒と苦手な生徒が組むように配慮します(特に,ここではRatnaがIで語っているので,Q&Aをつくるときには,本文を理解した上で,IをRatnaに,myをherに変えたり,それに応じて動詞に三単現のsをつけたりなどの観点も必要になってきます)。
教師は,机間支援をしながら,完成したペアから点検し,適切な問いになるように修正を加えます。
問いの例
Q&Aの「問い」ができたら,「答え」をペアでつくります。教師は,やはり机間支援をしながら,正しい答えになるように修正を加えます。
問いと答えが完成したら,ペアで順に前に出て問題を出し,ほかのクラスメートが答えます。ペアとほかのクラスメートとのQ&Aがしばらく続きますが,教科書本文を検討しながらの活動になるので,内容をより深く理解させることができるわけです。
実は,この活動は,私が教えている学生(大学生)の英語の授業のときにもやらせています。教材の難易度は,それほど難しくないのですが,問いをつくるとなると,一筋縄ではいきません。大学生には,Yes/Noで答えられるものばかりでなく,Why 〜 ?,What do you think 〜?,What is your opinion on 〜?など,個人の考えや意見を述べさせる問いの作成も要求しているので,いろいろなものができます。そのような観点を入れて問いをつくると,さまざまな意見や考えを述べる答えも出るので,かなり内容のあるやりとりをすることになります。それを中学生にもあてはめたのが,本コラムで提案した活動です。この活動を大学生にさせたときは,難しいと言いながらも,喜んで挑戦していました。
これから英語の授業は,週4時間となり,多彩な言語活動が必要になってくると思います。現行の教科書を使いながらも,前倒しで週4時間の授業をする学校もあるでしょう。増えた1時間を使って,本コラムで示したような新しい言語活動に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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