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*「目次」と「サンプルページ」はPDFファイルで別画面に表示します。 |
教科書や古語辞典との連携を重視した、古典文法副読本です。学校の授業や自主学習において、無理なく古典文法学習ができるよう、次のような点に留意しています。
・文法体系を全般的に扱っているが、古文の読解において特に必要な用言、助動詞、助詞、敬語について重点的に解説しています。
・上段には基本的な内容、下段には発展的な内容や補足事項を配置し、重要なことを理解しやすいよう配慮しています。
・読解上のポイントとなる事項については、「ここに注目」で取り立てて解説しています。
また、必要に応じて「ポイント」「品詞の識別」等の囲み記事(コラム)を設け、自主学習の手助けとなるようにしています。
・用例は、現在発行されている「国語総合」「古典B」の教科書や『三省堂全訳読解古語 辞典第四版』等を参考に、典型的でわかりやすいものを取り上げ、口語訳を示しています。
・練習問題を適宜設け、学習内容の定着を図れるように配慮しています。
*ご採用校には、古典文法・古文単語問題作成プログラム(CD-ROM)を進呈。
・同時刊行の『覚えやすく忘れにくい 精選 古文単語PLUS』の内容も含まれた
学習指導支援ツールです。
・学習確認のための小テストの他に、用言・助動詞の活用練習シートを作成する
ことができます。

●はじめに
古文の読解に必要な古典文法について、その基本事項を着実に習得し、それを 実践的に用いる(=古文を正確に読み解いてゆく)力を身につけること。本書 は、このことの実現を願って編まれています。
古典文法と一口に言っても、その範囲と内容は膨大です。初めて本格的に古文 や古典文法を学ぶようになった皆さんにとっては、その目的もよくわからないま まに、大海原に投げ出されたような感覚があるのではないでしょうか。
ともすると、網羅的に全ての項目をやみくもに暗記することが、古典文法の勉 強法だと思われがちなのもそのためだと思いますが、「活用」や「文法的意味」 を覚えるだけでは、古文を読み解いていくことはできません。
本書では、皆さんの古文学習に必要且つ十分な事項を精選し、わかりやすい解 説を付すとともに、理解の助けとなる典型的な用例を準備することに意を尽くし ました。用例・解説共に、全編を通じて教科書や古語辞典との連携をたいへん重 視していますが、これも日々の授業で目にする実例を通して、「読解」の勘所を 生きた知識として身につけていくことを大切に考えているからです。
本書を活用し、焦らずたゆまず、着実な歩みを進めていきましょう。

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