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ラスト学習古典 百人一首

山田繁雄 著/渡辺福男 画

定価 本体780円+税
仕様 B6 216ページ
ISBN 978-4-385-22909-6
発行年 1993年1月1日

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はしがきサンプルページ
*「サンプルページ」は画像ファイルで別画面に表示します。

全歌に内容を表すイラストおよびマンガを配したもの。品詞分解・修辞法・表現を図解した。通釈は原歌の表現に不即不離の立場をとった。詞書には通釈を付した。作者・作品にまつわるエピソードを余録として入れた。2色刷。

は し が き

 和歌は日本文学史の背骨であり、日本文学の中核的ジャンルとして栄えてきた。勅撰集・私家集、『伊勢物語』などの歌物語をはじめとして、古典文学の半ば近くが、この和歌である。和歌の中で、最も人々に親しまれているのが、「小倉百人一首」であろう。これがカルタになって、庶民の遊びとなって、広く普及したのである。尾崎紅葉の『金色夜叉』の幕あきはカルタ会である。中勘助の『銀の匙』では、学齢前の少年が、毎晩床に入ると、叔母から「百人一首」の歌を一首ずつ暗誦させられる話も出てくる。「百人一首」は、現在では、こういうふうに生活の中で輝いてはいないが、中学・高校では、古典入門のかっこうなテキストであり、一方、競技カルタもブームとなっている。まことに喜ばしいことである。しかし、残念ながら、多分に自己流の歌の解釈に終わってしまっているものもある。例えば、鎌倉右大臣の「世の中は常にもがもな渚漕ぐ手のあまの小舟の綱手かなしも」の歌であるが、どういう状態で海岸沿いを漕いでいくのか、イラストで的確に示せる生徒は皆無に近い。「綱手」が、「引き舟のへさきにつけた綱で、陸上から引っぱる」と解説してあっても、その情景を絵に描ける教師も少ない。本書はそういう盲点を明確にしたものである。

 本書が、類書のどれよりもわかりやすいと、評価されるならば、それは、いつに、渡辺画伯の力に負うところが大きい。この本ができるだけ多くの人に愛され、これが契機となって、広く日本の古典文学の読解力・鑑賞力の養成に役立つところあれば、筆者として、これに過ぎる喜びはない。

一九九二年七月  山田繁雄

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