紺野 正典 Konno Masanori
(東京都足立区立江南中学校)
NEW CROWN 3 年の教科書に載っている国,あのスーダンを春休みに訪れた。写真“Vulture
and a Child”のイメージが強いスーダンだが,首都ハルツームの市民生活は比較的安定しているように見えた。 人々は皆私に親切で,日本にはとても良い印象を持ってくれていた。また,走っているのはほとんどが日本
車だった。首都のある北部はイスラム色が強いためか英語は思いのほか通じず,アラビア語が主流だった。
スーダンに着いたのは夜だった。私はスーダン人に道を尋ねた。とても親切にしてくれた。その彼に会いに,次の日彼の営む土産物店を訪れた。店には旅行者などはほとんどおらず,経営は苦しいようであった。私は,そんな彼からスーダンのことをいろいろと学んだ。やはり,20年以上続く内戦の痛ましさを一番感じた。ほかにもたくさんのスーダン人と出会い,話をしたが皆優しく,日本から来た私を歓迎してくれた。
夕方,私が宿泊している安ホテルに戻り,窓を開けた。するとバスが楕円形に隙間もないぐらいにとまっている光景が目に飛び込んできた夕方になると,バスがあちこちから戻って来るのだ。首都ハルツームも夕刻になると気温は30
度ぐらいになっていた。首都を少し離れるとそこは砂漠で日中は40 度を軽く超える。4 月から7 月までスーダンでは夏休み。なぜって? この時期気温は,50
度以上に達する。学費を稼ぐため,働きに出かける子どももいると聞いた。
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