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教科書著作権協会
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学習指導要領の英語科の目標を見ると,題材内容に関するねらいはありません。しかし,NEW CROWNは昭和53年度版の初版から題材を重視して編集をしてきており,今回の改訂にあたっても,それを継承しています。なぜ題材が重要なのでしょうか。
以下の3つの側面から題材が重要と考えています。
以下,詳述します。
① 人間教育に寄与するという側面
生徒の知的な好奇心に訴える題材,発達段階に応じた読みものなどは,読んだり聞いたりした内容について知識を得たり,感動したり,という最も素朴な反応を引き出し,さらに読んだ内容について自分に照らし合わせて考えるという内省的な知的活動を促します。こうした活動は,英語の力をつけるとともに,人間的な力をも引き上げることになります。学習指導要領でいえば,思考力・判断力にあたるところです。
② 学習意欲を促すという側面
そもそも英語は外国語なので,生徒にとってリーディングであれ,リスニングであれ,英文に触れること自体ハードルが高いと言えます。それに立ち向かわせるために,題材は大変重要な役割を担います。生徒にとって好きな内容,ためになりそうな内容ということが,読んでみよう,聞いてみよう,という気持ちを起こさせます。中学校の先生がたから,このレッスンは生徒のくいつきが違う,ということをよくお伺いします。それは,そのレッスンの題材が生徒の頭と心に訴えて,英語の授業に積極的に向かわせていることを物語っているのであろうと考えられます。
③ エピソード記憶を促すという側面
英語の上達には語彙や文法,表現などを身につけていくことが欠かせませんが,そうした言語材料が定着する際に力になるのは,言語材料が使われている文脈,つまり題材内容ということです。難しい単語であったとしても,ある話題の中で出会ったとすれば,語彙と題材がしっかりと結びつきます。たとえその場で身に付かなかったとしても,後々の場面で,あのレッスンで出て来たでしょう,と思いだすきっかけになります。
題材選定にあたっては,各学年に以下に示す7つの領域をバランスよく配置することをこころがけました。
①学び,②ことば,③日本文化,④異文化,⑤自然理解,⑥社会理解,⑦人間理解
まず①は,自ら学ぶ力を育成する教科書づくりを主眼としていること,題材に関しても「学び」につながるものを生徒たちに触れさせたいという考えから1領域に位置付けました。②は,言語教育の役割として,言語とは何か,多角的に扱う題材を配置することによって,言語に対する興味づけを行い,偏りのない言語観を身に付けてほしいと願うからです。③と④は,英語科が言語教育であると同時に,国際理解教育の性格を多分に持っている教科であることから,位置付けてあります。他者を認め,人種や文化の違いにも寛容な態度の育成を図るとともに,自文化をあらためて知り,自己のアイデンティティーを確立し,それを異文化の人にわかってもらえるような発信力を育成することが,国際理解教育の重要なポイントであることに符号しています。⑤⑥⑦は,それぞれ,自然科学,社会科学,人文科学という学問の領域にそれぞれつながるものです。
異文化理解の題材としてとりあげる国や地域は英米に偏ることなく,英語を第二言語としている国・地域,英語を外国語としている国・地域をとりあげています。異文化理解教育のねらいとして,文化の多様性にふれ,それらを認める態度を育成する,ということがあります。英語圏だけに偏るのではなく,さまざまな国・地域を扱うのが,異文化理解教育の観点から適当と考えたからです。
英語が単に英語を第一言語とする国民のものではないという,国際語としての英語の姿勢を出すことが必要だからです。逆に,登場する外国人がすべて英語を第一言語とする国民だと,生徒の目は英語国に集中して,英語国民と英語で話すことが,国際人となる唯一の道だと考えてしまいます。つまり,ほかの民族や言語が視野に入りません。これでは,国際理解に相反するものになってしまいます。英語を第一言語としている人は3 億5 千万人くらいといわれていますが,これに加えて,自分の母語を持ちながら,英語を第二言語として使っている人たちがこの倍程度います。このように英語が世界のさまざまな人々の意思疎通の手段として使われる言語となっていることを考えますと,教科書でもこれを反映させる必要があります。中国人やインド人を登場させると,生徒の目は自ずとアジアや世界に向けられます。また,本教科書でもそうしているように,英語以外の言語も多少ですが扱えます。これはいろいろな異文化の理解と外国語の導入である教科として大きな意義があります。このようにNEW CROWNでは本質的な意味で国際理解を追求するために,登場人物に英語圏以外の子どもたちを登場させています。
今回の構成では,1年生後半からPart 1にその文法の肯定文,Part 2に疑問文・否定文という配置を多く採用しています。まず肯定文でその文法のポイントをしっかりと押さえ,疑問文や否定文などの形は言語活動を通して,自然な流れの中で習得することを意図しているからです。実際の授業でも,文法導入の際に肯定文・疑問文・否定文をまとめて指導される先生もいらっしゃることと思いますので,そういった授業にも即した構成となっているのではないかと思います。
また,2年生Lesson 5のGET Part 2(不定詞の副詞用法・形容詞用法)は,形容詞用法が他の項目に比べて習得しやすい項目であること,また活動のバリエーションがあまり多くないことなどの理由で,副詞用法とまとめて提示しています。文法の指導にも,項目によって軽重をつける形で提示した結果,このような配置となっています。
基本文は,以下のような原則で作っています。
基本文を本文からの引用にすると,文脈への依存度が高くなり,代名詞が使われたり,修飾的な言い回しがつくなど,その一文だけで意味を理解するということが難しくなったり,シンプルな文になりにくいということがあります。(①②)
また,本文から引用された文には新出語が入る可能性があります。本文を理解してからポイント文にいく場合はいいのですが,先にPOINTの基本文に取り組む場合もあるので,新出語を使わないように配慮しています。(③)
さらに,POINTの基本文は,DrillのAの例文となっており,B 以降の語句の入れ替えがしやすいことが求められます。(④)
以上のことから,基本文は,慣れ親しんだ既習語を使い,できるだけ文の構造をとらえやすく,典型的で暗記しやすい文になるようにしました。
本文中において,初出のものについては,それが対話文であっても完全形で出すということを基本にしています。そのほうが,句の構造を理解しやすいからです。それにより,例えば,willの否定形に関して,won’tがwill notの短縮形であることを知らないことになるというような事態を避けることができます。また,既習のものについては,対話文の中では縮約形,叙述文の中では完全形で出すようにしています。なお,POINTの中では,完全形と短縮形の両方を提示し,学習者がどちらの形に出会っても対応できるように配慮をしています。
以下の観点から,1年Lesson 1については,be動詞から導入しています。
①文のしくみがシンプルで学びやすい。(文法指導の観点)
be動詞の文は一般動詞に比べ,文の構造がシンプルで,初学者にとって学びやすい文法項目であるといえます。例えば,疑問文を作るとき,一般動詞であればdoやdoesなど,肯定文の中にはない語を補わなければなりませんが,be動詞は語順を変えることで疑問文を作ることができます。
また,一般動詞で自己表現をするとき,I like ~. などの表現を使いますが,複数形などがまだ定着していない初期の段階でこのような表現をさせると,*I like dog. *I have book. など,文法として誤った表現をしてしまうおそれがあります。そういった,初学者に負担の少ない項目から文法を導入することを重視した結果,be動詞からの導入になりました。
②出会いのコミュニケーションの場面にふさわしい構文である(話題,コミュニケーションの観点)
1年の最初に行われる言語活動,「自己紹介」との相性がいいことも理由の1つです。「自己紹介」は,まず「自分の名前」を述べることから始まりますが,それは初対面の人とコミュニュケーションを図っていく際の,第一歩となります。自分の名前を述べる際には,当然のことながらbe動詞を使います。
③言語の本質をとらえており,言語教育の第一歩としてふさわしい。(言語教育の観点)
森羅万象のものごとに名前がついている,という認識は言語の本質です。その本質の部分を,A=Bという形で端的に表しているbe動詞構文は,その言語教育の第一歩にふさわしいものと考え,NEW CROWNではそのような表現をLesson 1に配置しています。
自己表現をするとき,過去形の規則変化と不規則変化の両方を学習することで,より言いたいことが表現できるようになると考えたからです。また,実際に使われるのは不規則動詞のほうが多いことも理由のひとつです。なお,一般動詞の過去形に関しては,1年で学習したあとで2年のLesson 1でも復習できるように手当てをしています。
受け身形は,能動形と組み合わせて扱われ,byが使われている形から導入されがちなこともあります。しかし,受け身形は,byがない形のほうが,byがある形よりも圧倒的に頻度が高いといわれています。その理由のひとつに,受け身形が使われるのは,行為者よりも行為を受ける対象に視点や情報の焦点があり,行為者は不明であるか問題にしない場合が多いことが考えられます。一方,byで行為者を明示する場合は,あえて行為者を強調する場合か,新情報として行為者を導入する場合です。受け身形と能動形をセットとしてとらえられ,そのどちらが使用されてもいいというような誤解を避けるよう,そして,受け身形の意味がきちんと理解されるよう,NEW CROWNでは,byのない受け身形から導入されています。
現在完了形は,中学生にとって理解しにくい文法項目のひとつです。これを完了・継続・経験のどの用法から導入するかについては諸説あり,どれかひとつが絶対的に正しいとはいえませんが,NEW CROWNでは「過去から現在までの状態」が現在完了の本質だと考え,その点で,継続用法から導入するのが最も適切だと考えました。
「発展的な学習内容」は,3年で2箇所扱っており,該当箇所をNotesで解説し,発展のマークをつけています。
<3年>
ページ | 記述 |
---|---|
77 | in a nation where ~ は,where からあとの英語が前の a nation を説明 していて,「~であるような国家」という意味になる。 |
111 | <make + A + 動詞の原型>の形で,「Aに~させる」という意味になる。 Make your dreams come true. 「(あなたの)夢を実現させよう。」 |
平成28年度版では,主要辞書の頻度ランクのほか,中学校英語の主要教科書(平成24年度版)での出現率,入試などでの出現率,中学生の学習者コーパスでの出現率などを考慮して,語彙を精選,ランク付けしています。
なお,太字の最重要語の多くを1年に配当し,2・3年で繰り返し出現させ,より習得しやすくなるよう配慮しました。
★Wordsに示された新出語のうち,点線(…)より上の単語が学習指導要領で示された1,200語程度にあたります。
★全て一律にではなく,太字の語彙は意味が言えて,スペルが書ける,細字の語彙は意味が言えるというように,目標を分けて指導することができます。
Words欄の点線(…)より上の語が習得すべき語で,点線より下の語がふれるだけでよい語です。 さらに,点線より上の語には「最重要語」,「重要語」の区分けがあります。
------------------------------------------------------------------------------------
現行の学習指導要領では,中学校で指導する語の総数を1,200語程度としています。平成28年度版NEW CROWNの「最重要語」と「重要語」を合計すると1,232語ですので,突出して単語数が多いということはありません。単語や連語は軽重をつけてご指導いただけたらと思います。
何が難しい語かを簡単に論じることはできませんが,例えば,1年のancestor(Lesson 9),3年のrefugee(Lesson 7)などはそうかもしれません。なぜこのような語彙が使われているのかと言いますと,ひとえに扱われている題材内容の質を高めるためです。生徒の知的興味に応えられる内容を提供しようとしたときに,こうした語彙を用いないで本文を作ることは非常に困難です。最終的にこの種の語の意味をどの程度習得させるかは,生徒の興味や関心によって決まることですが,編集の意図としては,全員がこの種の語をすべて「言えるように,書けるように」ということではありません。そのために,Words欄では点線を境に覚えるべき単語と画然と区別し,日本語の意味が付されているのです。
Word Bankの語彙も必修語の対象になっており,その中の新出単語は同じページのWords欄に示してあります。ただし,やらなければいけないというよりは,コミュニケーション活動をしながら,活用を通して生徒に覚えてもらえるものと思っています。現在,先生方は,コミュニケーション活動をされる際,独自のやり方で「生徒が使いそうな語彙」を導入されていることと思いますが,Word Bankの語彙はまさに,コミュニケーション活動で使える単語を,コーパスも駆使しながら選んだもので,同ページにあるPracticeで使えるようにもなっています。ぜひ,Practiceでコミュニケーション活動をしながら,また,イラストを使いながら,気楽に,効率的なかたちでふれていただければと思います。
単語の選択にあたっては,『Hi, friends!』で扱った単語を中心に,カタカナ語などある程度生徒が想像できるものを若干加え,レッスンに入ったあとも中学1年生の活動で使えるもの,という条件で単語を選んでいます。したがって,生徒たちが聞いてわかる可能性が高いものです。
また,Get Ready 4の単語は,アルファベットの文字と音が学習できるようにという観点で選んでありますが,単語のつづりの中で英語の母音と子音のほとんどが現れてくるように設計しました。もちろん,ここでのポイントは「boyのb」のように単語の最初の文字と音になりますが,状況を見て,「green のee」のように単語の中のつづりと音について,触れることも可能です。
Get Readyの中に出てくる単語は,必修語に含まれていませんので,つづりまで身につけることはせずに,音に慣れ親しむことまでを想定しています。
原則として1見開き2時間を想定し,年間140時間のうちの約70%の時間配当で,余裕を持って取り組めるよう配慮しました。全体を通して下記の配当となっています。
教科書には,コアの部分とそうでない部分,授業でやる部分と自学自習に資する部分など,情報量は多く示されていますが,記述されている内容を全て一律に取り扱うのではなく,各学校の目標や生徒の実態などに合わせて,メリハリをつけられるようになっています。
●GETとUSEの軽重
GETには新出語彙や文法事項がありますが,USE Speak,USE Write,Projectなどは,新出の語彙・文法事項はありません。活動のサイズを小さくしたり,オリジナルの活動に置き換えたりして,弾力的に進めることができます。
●自学自習での扱い
For Self-study,Tips,文法のまとめなどは,授業ではそれらのページの必要な箇所のみを取り上げ,それ以外については生徒の家庭学習に任せることで,柔軟に進めることができます。
そもそも教科書の本文には以下の役割があると考えられます。
28 年度版の本文は,以下のパートにあり,各パートには,それぞれに異なる本文の役割があります。
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | |
---|---|---|---|---|---|
Lesson GET | ○ | ○ | |||
Lesson USE Read | ○ | ○ | ○ | ||
Let’s Read | ○ | ○ | |||
Let’s Talk | ○ | ○ |
GETの本文は,文法の導入や習得を目的とした短い英文です。その課で学ぶ基本文の使われ方を,文脈の中で示しています。
USE Readの本文では,GETで導入した文法を,読む作業を通して復習し,その定着を図ることができますが,主眼はあくまでも読むスキルを育成するための英文です。
1レッスンを通して,GETでキャラクターたちの実生活を活写しながらトピックについて身近に感じてもらい,USE Readでそのトピックについて深められるように展開しています。したがってUSE Readは読むスキル育成の場であるとともに,題材を通して思考力・判断力の育成をも担い,人間的な成長をも期待できる場でもあります。
●GETの本文の指導
・一字一句きちんと理解する
・音読,暗誦
・語句を入れかえたりして,生徒自身の表現活動に結びつける
●USE Readの本文の指導
・段落やパラグラフなど広い目で英文全体を見ながら概要や要点を理解する
・黙読が基本
・読む目的(タスク)に合わせた読み方の指導をする
USE Readは「読む」力を育成するためのパートです。それに対して,Let’s Readは,知性よりも心に訴えるような内容が多く,また文学や劇など,「読みもの」として適したジャンルの作品を多く取り扱っています。どちらも読むことの楽しみを味わえるよう,生徒の心をつかみ,内容に引き込まれるような読書体験ができることを理想としているので,生徒が自力でも読み進められるように,Words欄の新出語にはすべて日本語訳を付しています。しかしカリキュラム上, Let’s Readに使われている新出語は必修扱いとなります(Words欄の点線より下の語を除く)。
Further Readingは,付録ですので必修ではありません。指導計画に余裕のあるとき,読みものをもっと読ませたいとき,長期休みの宿題として何か読みものがほしいときなどにご活用いただけます。付録ですので,いっさいの必修事項は含まれません。脚注には,未習語を中心に日本語訳を与えていますが,これらの語彙も学習する必要はありません。なおFurther Readingは,1年に2つ,2年に3つ,3年に3つの作品が掲載されています。
判型を大きくすることで以下のようなメリットがあります。
【机の上でのサイズについて】
・上質な紙を使用しているので,教科書を開き,読まないページの片側だけを,本体のうしろに巻き込むことができます。そうすることによって,B5版(現行版サイズ)を開いた状態よりコンパクトになります。
※巻き込んだとき,本文が視界の中央に入るようになっています。
【27小学校用教科書教科書および28中学校用教科書のサイズについて】
・27小学校ではB5判よりも大きい判型の教科書が各教科数多く出てきております。 書写(1社),社会(4社),地図(2社),算数(1社),理科(5社)生活(8社),音楽(2社), 図工(2社),家庭(2社),体育保健(3社)
・28中学校でB5版よりも大きい判型の教科書は以下の通りです。
書写(2社),社会(6社),地図(2社),理科(2社),音楽(2社)美術(3社),保健体育(2社),技術・家庭科(1社),外国語(4社)
NEW CROWNでは,生徒の学習上の負担の軽減という点で,できるだけ学びやすい方で表記しています。たとえば,イギリス英語では,Mister = Mrのように,つづりの最後の文字を残している略字にはピリオドを付けないルールがあり,イギリスで発行されている新聞や書籍ではピリオドがついていません。MrやMrsにはついて,Missにはつかない点,文末のピリオドと混合する恐れもあることから,省略記号(.)をつけない表記にしています。もちろん,アメリカ式のようにピリオドをつけることはできます。どちらかに統一して使うようにご指導いただけたらと思います。
また,tooやthenの前のコンマは,英米ともに両方の用法が見られます。学習上の負担を少しでも軽くするということを考えて,省略記号やコンマをつけない用法に統一しました。
そのどちらにも偏っていません。日本人の学びやすさを考えて,どの国民や民族にも通じる英語を目指しています。今日では,英語を母語とする人々の数よりも,英語を母語としないものの日常的に英語を使っている人々の数のほうが多いのが現状です。後者の人々は自分たちの母語の影響を強く受けた英語を堂々と話しています。“Variety of Englishes”といわれるのもこういった理由からです。このような時代に,アメリカ英語かイギリス英語かという違いはあまり重要ではなくなってきています。お互いのコミュニケーションが成り立つ範囲の中で,自分たちが学びやすい,使いやすい英語を作っていく時代になっています。NEW CROWNの英語はこのような認識に立って,日本人のための英語を目指し,(1)日本で英語を学ぶ中学生にとっての学びやすさ・使いやすさ,(2)英語として正確に伝わること,を考慮した判断に基づいています。
具体的な例を挙げますと,つづりはcolor(英はcolour),center(英はcentre)などに見られるよう覚えやすさを優先し,アメリカ英語を取り入れています。句読点は生徒の負担を軽くするためイギリス英語を取り入れて,tooの前のコンマやMrやMrsのあとの省略を示すピリオドを取りました。文法は一般動詞のhaveの否定をdon’t haveとし,助動詞のhaveとの違いを明確にするなどアメリカ英語にしています。
人それぞれの固有の名前は,その人や民族のアイデンティティーを示すものであり,英語表記の中であっても,もともとの順序を尊重して表記されるべきである,という考え方に基づくものです。これは国際理解の原点ともいうべき視点であります。NEW CROWNでは昭和62(1987)年度版から,日本人の名前を<姓+名>の順序で表記してきました。国語審議会答申(2000年12月8日)で「国際化に伴うその他の日本語の問題」として「姓名のローマ字表記についての考え方」が取り上げられ,「…日本人の姓名については,ローマ字表記においても<姓+名>の順とすることが望ましい…」と記されています。平成14年度版の改訂以降の他の教科書や,“Hi, friends!”でも日本人名を<姓+名>としています。
なお,実際に<姓+名>の順序に表記している人も多くなっていますし,東アジアの漢字文化圏の主だった国,例えば韓国・朝鮮,中国,ベトナムなどでは<姓+名>の順序をとっています。
ただし,この種の問題は強制されるべきものではありません。そのため,教科書では英語式もあることを明示しています(1年生p.21)。いずれをとるかは個人の自由です。異文化理解,自文化理解につながる教材として,生徒に投げかけてみてください。
単語の選択にあたっては,『Hi, friends!』で扱った単語を中心に,カタカナ語などある程度生徒が想像できるものを若干加え,レッスンに入ったあとも中学1年生の活動で使えるもの,という条件で単語を選んでいます。したがって,生徒たちが聞いてわかる可能性が高いものです。
また,Get Ready 4の単語は,アルファベットの文字と音が学習できるようにという観点で選んでありますが,単語のつづりの中で英語の母音と子音のほとんどが現れてくるように設計しました。もちろん,ここでのポイントは「boyのb」のように単語の最初の文字と音になりますが,状況を見て,「green のee」のように単語の中のつづりと音について,触れることも可能です。
Get Readyの中に出てくる単語は,必修語に含まれていませんので,つづりまで身につけることはせずに,音に慣れ親しむことまでを想定しています。
Get Readyでは単語や表現を『Hi, friends!』から中心に選び,小学校の活動を復習できるようにしました。コミュニケーションの大切さを確認するパノラマ絵のGet Ready 1は,小学校と中学校両方で扱うな「あいさつ」「道案内」「買い物」「何であるかたずねる―What’s this?」などといった場面が散りばめられています。Get Ready 2では,『Hi, friends!』で扱った表現(My name is [I am] ~. I like ~. I play ~.)を軸に,小学校で慣れ親しんだ単語を使って聞いたり,話したりするゲームなどの活動ができるようになっています。なお『Hi, friends!』で扱っている単語と表現,そして場面と機能については,Book 1のGet Ready を含め,各学年にLessonの本文とLet’s Talk等に配置しています。
NEW CROWN「小中連携について」
http://tb.sanseido.co.jp/english/newcrown/OtData/EJ.html
学習指導要領ではローマ字は小学校国語3年生で扱うことになり,また『Hi, friends!』でもローマ字で名前を書く活動もしていますが,習得できていない子どももいるかと思います。p.141の付録の「ローマ字表【ヘボン式】」を使い,生徒に指導していただければ,と思います。
ローマ字のつづりを知っていることが,英語のつづりの学習に結びつくということは言えると思います。小学校の復習も兼ねているGet Readyに含めるべきという意見もありましたが,ローマ字のつづりは日本語を記述する際の方法であり,英語の世界になっているGet Readyで扱うのに違和感があること,英語の単語のつづりとの相違点も少なくないので混乱する可能性がある,という判断で,従来から付録扱いになっています。
NEW CROWNでは,フォニックスを取り入れた指導がしやすいように配慮した編集がなされています。まず1年巻頭のGet Ready 3で,アルファベットの「名前読み」(Aはエイ,Bはビー,Cはスィーなど)を導入したあと,Get Ready 4でアルファベットの「アブクド読み」(Aはア,Bはブ,Cはクなど)を導入し,アルファベットには大きく分けて2種類の音があることを理解させ,個々の文字と音の関係を結びつけます。
単語レベルでの文字と音の結びつきに関しては,1年Lesson 3のあとにある「発音とつづりPhonics」,まとめの下にある「Sounds発音とつづり」,Let’s Listenの下にある「Sounds英語らしい音」において,継続的に扱っています。たとえば1年p.66では,aの文字にはcatやbagなどのように短い「ア」という音と,faceやtakeなどのように「エイ」という音があるということに気づかせ,母音字の2種類の読み方を整理して提示しています。このように,フォニックスの考え方はSoundsの随所に反映されています。Soundsは,ルールそのものを明示的に学習者に教えるのではなく,生徒の気づきを大切にしながら,英語の音声の特徴を知ってもらう活動が展開できるようにしてあります。さらに,1年と2年の巻末付録には,「つづりと発音」のページがあります。ここでは,発音ごとに既習単語の例を集めて,つづり字と音の関係を俯瞰的にながめることができるようになっています。同時に,日本人学習者にとって発音しづらい音について,発音の仕方が解説されています。
1年初期(Get Ready)の段階からフォニックスをルールとして明示的に出す形式をとっていないのは,その段階での学習者は,まだ語彙の蓄積がないためです。フォニックスのような規則は,語彙の蓄積がある程度されて初めて有効であり,また本格的な指導も行える,という考え方をとっています。
発音記号は国際音標文字(International Phonetic Alphabet = IPA)を使用しています。ただし,精密表記ではなく,簡略標記で記載しています。
1年の教科書の本文の側注(Words欄)の新出語は発音記号を示していないのは,英語を学び始めた英語の文字が定着していないこの時期の生徒たちが,英語の文字と発音記号とを混乱することのないようにという配慮です。ただし,強勢については,発音面での強勢の重要さを意識できるように,第1強勢の位置に印(▼)をつけています。発音記号に興味をもっている生徒のため,あるいは発音記号を用いて指導する,ということも考慮して,2,3年の教科書の脚注(新出語)には発音記号をつけています。
また,各学年の付録の「単語の意味」ではそれぞれの単語に発音記号をつけていますし,1,2年の付録には,つづりと発音の関係が発音記号とともに示された一覧表(「つづりと発音」【母音】,「つづりと発音」【子音】)がありますので,必要に応じてそれらを使いながら発音指導をすることもできるようになっています。
教師用指導書(Teacher’s Manual)は学校採用品ですので,教科書と同様に,小社から直接販売しておりません。学校にお出入りの書店様にお問い合わせください。
また,学校採用品ですので,一般の方にはご購入いただけません。
NEW CROWNの準拠教材には,学校のみに販売している「学校採用品」と,一般の方にもご購入いただける「店売品」の2種類があります。
学校採用品 http://tb.sanseido.co.jp/english/newcrown/TM/index.html
店売品 http://tb.sanseido.co.jp/english/newcrown/Kyozai/index.html
●「学校採用品」をお求めの場合
「学校採用品」の教師用教材・生徒用教材は,小社から直接販売しておりません。学校にお出入りの書店様にお問い合わせください。
●「店売品」をお求めの場合
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三省堂WebShop http://shop.sanseido-publ.co.jp/
教師用指導書『Teacher’s Manual ⑥』に入っている音声CD(4枚)には教科書の中のリスニングのタスク(例:Drill,PracticeのListen,Let’s Listen)に関する音声が入っています。教科書本文や新出語など全ての音声が必要な場合は『指導用CD』(14枚組)をお求めください。
新学習指導要領ではローマ字は小学校国語3 年生で扱うことになり,また『Hi, friends!』でもローマ字で名前を書く活動もしていますが,習得できていない子どももいるかと思います。p.141の付録の「ローマ字表【ヘボン式】」を使い,生徒に指導していただければ,と思います。
ローマ字のつづりを知っていることが,英語のつづりの学習に結びつくということは言えると思います。小学校の復習も兼ねているGet Readyに含めるべきという意見もありましたが,ローマ字のつづりは日本語を記述する際の方法であり,英語の世界になっているGet Readyで扱うのに違和感があること,英語の単語のつづりとの相違点も少なくないので混乱する可能性がある,という判断で,従来から付録扱いになっています。
NEW CROWNでは,フォニックスを取り入れた指導がしやすいように配慮した編集がなされています。まず1年巻頭のGet Ready 3で,アルファベットの「名前読み」(Aはエイ,Bはビー,Cはスィーなど)を導入したあと,Get Ready 4でアルファベットの「アブクド読み」(Aはア,Bはブ,Cはクなど)を導入し,アルファベットには大きく分けて2種類の音があることを理解させ,個々の文字と音の関係を結びつけます。
単語レベルでの文字と音の結びつきに関しては,1年Lesson 3のあとにある「発音とつづりPhonics」,まとめの下にある「Sounds発音とつづり」,Let’s Listenの下にある「Sounds英語らしい音」において,継続的に扱っています。たとえば1年p.66では,aの文字にはcatやbagなどのように短い「ア」という音と,faceやtakeなどのように「エイ」という音があるということに気づかせ,母音字の2種類の読み方を整理して提示しています。このように,フォニックスの考え方はSoundsの随所に反映されています。Soundsは,ルールそのものを明示的に学習者に教えるのではなく,生徒の気づきを大切にしながら,英語の音声の特徴を知ってもらう活動が展開できるようにしてあります。さらに,1年と2年の巻末付録には,「つづりと発音」のページがあります。ここでは,発音ごとに既習単語の例を集めて,つづり字と音の関係を俯瞰的にながめることができるようになっています。同時に,日本人学習者にとって発音しづらい音について,発音の仕方が解説されています。
1年初期(Get Ready)の段階からフォニックスをルールとして明示的に出す形式をとっていないのは,その段階での学習者は,まだ語彙の蓄積がないためです。フォニックスのような規則は,語彙の蓄積がある程度されて初めて有効であり,また本格的な指導も行える,という考え方をとっています。
発音記号は国際音標文字(International Phonetic Alphabet = IPA)を使用しています。ただし,精密表記ではなく,簡略標記で記載しています。
1年の教科書の本文の側注(Words欄)の新出語は発音記号を示していないのは,英語を学び始めた英語の文字が定着していないこの時期の生徒たちが,英語の文字と発音記号とを混乱することのないようにという配慮です。ただし,強勢については,発音面での強勢の重要さを意識できるように,第1強勢の位置に印(▼)をつけています。発音記号に興味をもっている生徒のため,あるいは発音記号を用いて指導する,ということも考慮して,2,3年の教科書の脚注(新出語)には発音記号をつけています。
また,各学年の付録の「単語の意味」ではそれぞれの単語に発音記号をつけていますし,1,2年の付録には,つづりと発音の関係が発音記号とともに示された一覧表(「つづりと発音」【母音】,「つづりと発音」【子音】)がありますので,必要に応じてそれらを使いながら発音指導をすることもできるようになっています。
「文法や表現の導入の本文」と「活用するための本文」という観点で分けてあります。GET本文ならびにLet’s Talk本文(スキット)のように,文法事項の導入と習得の役割があり,書くモデルにもなる本文は,書き文字に近い書体を使い(三省堂オリジナル書体),読むスキルを育成するためのトレーニングの役割をもったUSE Read本文には,メールや手紙,書籍などテキストの性格に合わせ,さまざまな書体に慣れるように複数の書体を使っています。
「化学物質過敏症」については,再生紙のなかから漂白がきつくほどこされていないものを選び,またインクも大豆油インクを使用し,化学物質過敏症者に配慮しています。「カラーユニバーサル」については,問題の設定やアイコンの設計,色配分などを工夫し,色弱(色覚障害)者に配慮しています。